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PRとはなにか?これからのPRライターとして求められるものは? PR初心者から学ぶ基礎知識~第5期広報・PRプランナー&PRライター養成講座 第1回レポート~

2020.12.26 01:14

小さい子ども2人をそだてながら、広報について勉強をしているPR初心者の佐野千絵です。前職でもPRというものに関わったことがなく、知識ゼロの状態からこの講座で学んでいます。

以前、こちらの講座を修了した知人から「PRについて勉強すれば、どんなジャンルでもいかせる知識がえられる」と聞き、また告知文には「時間と場所をえらばずに働きたい人」という文章にひかれ、「第5期広報・PRプランナー&PRライター養成講座」を受講させてもらうことにしました。


会社の商品や情報をいかにして世の中の人へひろめ、購入してもらえるかを考えるのが広報、PRの仕事と思っていた私ですが、期待と不安をかかえいざはじまった第1回めの講座からその考えを改める必要があると感じました。

PRに対する考えがかわった第1回めの講座で、学んだことの中から特に印象に残ったことをご紹介したいと思います。


PRと広告はなにがちがうのか

PRとはPublic Relationsの略語で「お客さまや株主、社員、社会など、関わるステークホルダーと中長期的に良好な関係性をきずき、その上でビジネスを発展させることを目指した行動基盤や概念」のことです。

英語で「LOVE ME」と表現されることもあり、ただ商品を購入して終わりということではなく、その商品や会社のことを好きになってもらう、ファンになってもらい、よい関係がつづいていくことをめざします。


またPRと混同されることが多い広告とは、大多数の人に向けた情報発信であり、枠を購入して自由に発信するものとのことです。こちらを英語で表現すると「BUY ME」と言われることもあります。

インターネットが現在のように普及する前までは、商品を世の中へ広める場合、新聞やテレビなどのマスメディアによって報じてもらうことが主流でした。

広告はテレビCMや広告欄などの枠を購入し、届けたい情報を基本的には自由に表現することができます。商品をかってもらうために大げさな表現が使われることもあるかもしれません。


一方、PRは、新聞、雑誌、テレビなどメディアの視点によって情報を発信されるので、客観性や第3者目線がはいるため信頼が高いと言われています。

たとえば、インターネットでショッピングをする場合にも同じようなことが言えます。実際に私は商品の紹介ページも見ますが口コミや評価をみて考えます。それは企業側の広告だけでなく、他の人からの情報の方が、より信頼できると思っているからなんだと無意識に感じているからです。


また現在はSNSやYouTubeなどの普及により、企業や個人が直接お客さまへ情報を発信することができるようにもなったので、PR活動の幅は広がっています。


厳密にいえばPRと広告は違うものだけれども、重なる部分もあるということもわかりましたし、どちらがいい悪いではないのです。

しかし大切なのは言葉の定義や概念にとらわれるのではなく、届けたいもの・人のためにいま何をすべきなのかで考え、行動することであると学びました。


PRライターの活動と求められるスキルとは

先ほどもお伝えさせていただきましたが、インターネットの普及によりPR=ファンになってもらうための活動は多岐にわたるようになりました。

オフラインの活動では、イベント・店舗・チラシ・書籍・展示会などがあり、オンラインの活動では、プレスリリース・コーポレートサイト・ECサイトなどがあります。


コーポレートサイトは主に自社の会社概要や商品などが載っている自社サイト。また近年ではオウンドメディアとよばれる自社商品・サービスを直接的に伝えるのではなく、お客さまになりうる方々が興味を持つ情報を発信する、ファン作りのための情報サイト運営もPRのオンライン活動としてあります。


このようにPRの活動が多岐にわたるようになったことで、企業内の広報・PR担当だけでは手がまわらない状況になりました。かつ、PR活動を行う上でライティングは欠かせないものなので、企業の右腕として広報・PRにかかわるライティングを担うPRライターも必要となり、その需要は高まっています。

PRライターのお仕事は外部に委託されることが多いものの、企業の顔であることに変わりはありません。PRライター自身がその企業の1番のファンである必要があり、企業理念やストーリーを理解するとともに、予算や費用対効果なども考慮する経営者目線で考える必要もあるのです。


インターネットの普及により、誰もが情報を発信できるようになっているからこそ、読者の方にとって本当に必要な情報がかかれている質のよいコンテンツを作らなければなりません。

その上で読者も企業側もその記事に関わるすべての人が、よりよくなるような言葉選びがとても大切とのことです。1つの表現だけでも、使う言葉によって相手が受けとる印象は変わります。


また言葉選びの大切さはPRライターの記事作成だけでなく、日常にもつながっています。たとえば社内の人にむけた声がけやメールなど、相手に寄り添った言葉や行動をこころがけることで、その人とよい関係がきずいていけるはずです。


シンプルなワークで多くを学べる他者紹介

本講座では講師の方が一方的に話して知識を教えてくれるだけでなく、グループワークや発表の機会が多くあり、アウトプットする練習の場がたくさんあります。

そのなかで他者紹介というペアワークをおこないました。これはペア同士で自己紹介をし、相手のことを受講生の前で紹介するというものです。


実際におこなってみると、まずペアの段階でなにを話したらよいかに迷い、発表の場では聞いた情報をつたえることに集中してしまい、オリジナリティーのないとても味気ない紹介となってしましました。

みなさんの発表を聞いていて、相手のことに関して集めた情報をそのまま話すのではなく、自分なりに理解した上で文章にまとめ、パーソナルな部分や自分の感想などもおりまぜて話していたので、共感しやすく聞きやすかったです。


このワークはとてもシンプルですが、決められた時間の中で、相手の情報を聞きだすために、話す内容の軸をきめることの重要性、相手のことを理解しまとめ、自分の言葉を使って表現すること、そして言葉選びの大切さなどさまざまなことが学べました。

また疑問点や気づきをみなさんの前で発表する機会もあるので、自分の言葉でまとめて人前で話すことの練習ができます。疑問点をその場で共有することで自分だけでは気づけなかったことを知れたり、人によって感じかたが違うということもよくわかりました。


第1回めの講座を終えて

PRという言葉から想像していなかったファンづくりや言葉選びの大切さなど多くのことを学び、あっという間の4時間半でした。

講座の最後に講師とチューターのみなさんから、PRを学んでどうだったかという感想を聞くことができました。みなさん、それぞれ本職や環境はちがいますが共通していたのは、相手のことを思って行動することの大切さでした。


PRライターに関することだけでなく、これからの人間関係にもよい影響となることも学べ、次回の講座にむけ意欲が増しました。また講師、チューターの方をはじめ受講生のみなさまもとてもあたたかく、安心して学ぶことができました。

次回以降もどんな新しい知識がえられるのか、楽しみです。


(執筆:PRライター 佐野千絵)