Dick Turpin and Tom King

ディック・ターピンとトム・キングは18世紀初頭に実在したハイウェイマンです。

物語を少しご紹介しましょう。

リチャード・"ディック"・ターピン（英: Richard "Dick" Turpin, 1705年9月21日洗礼 - 1739年4月7日）はイギリスのハイウェイマン（馬に乗った追い剥ぎ）。追い剥ぎの罪によりヨークで処刑されたのち、美化されて描かれるようになりました。

それは大衆用におもしろく色を付けて英雄的に描かれています。

若き日は父親の跡を継ぎ肉屋として働いていましたが、1730年代前半、鹿泥棒の一団に加わり、密猟、住居侵入、追い剥ぎ、殺人をはたらきました。

愛馬ブラック・ベスに乗りロンドンからヨークまでの200マイル（320km）を一晩で走ったと言われていますが、これは彼の死後およそ100年経ったヴィクトリア時代に、小説家ウィリアム・ハリソン・エインズワース（英語版）によって書かれたために有名になった作り話だそうです。

ターピンは主に追い剥ぎとして犯罪に関わり、1735年に仲間たちが逮捕されてからその年の末まで人々の前から姿を消していました。

その後、1737年に新たに2人の仲間を引き連れて現れましたが、うち一人（トム・キング）を誤って撃ち殺してしまいます。

あわててターピンは現場から逃亡したうえ、その後すぐに自分を捕らえようとした男をも殺害。そしてその年のうちにヨークシャーに移り、ジョン・パルマーと名を偽り暮らします。

彼が宿屋に滞在していたとき、地元の治安判事が「パルマー」という名前を不審に思い、職業を尋ねます。

そこで追い剥ぎとしての容疑をかけられた「パルマー」ことターピンは、ヨーク城に収監されたのち裁判にかけられることとなります。

ターピンの身元は、彼が独房で義理の兄に書いた手紙が裁判官のもとに渡ったことで明らかになりました。

1739年3月22日、ターピンには2件の追い剥ぎ容疑で死刑判決が下され、刑は1739年4月7日に執行されます。

ターピンは処刑後に伝説となり、イギリスのバラッドや18世紀から19世紀にかけてのヴィクトリア朝に大衆劇場などで、颯爽と現れる英雄としてロマンティックに語られることになります。

愛馬のブラック・ベスにまたがるディック・ターピン。

同じくハイウェイマンだったが、奇しくもターピンに殺されてしまうトム・キング。

2人の物語はもちろん1700年代のお話ですからどこまでが本当かはわかりませんが、

ヴィクトリア朝ではそんな二人の物語が劇場などで観衆を楽しませていたに違いありません。

お品物はスタッフォードシャーで製造された最もそれらしい風合いの陶器の人形です。

フラットタイプですので、後ろ側は平べったくなっています。

トム・キングの裏側ヒビの様なものがあります。

ディック・ターピンの裏側も、白いです。

愛らしい二人の置物は、ペアでの販売となります。

SIZE（㎜）

ターピン（黒）：W178　D55　H225

キング（白）：W170　D55　H223

価格￥78,000-（税込）