使徒的書簡「パトリス・コルデ」[試訳](17)
「起きよ、幼子とその母を連れて行きなさい」(マタ2・13)と、神は聖ヨセフに言います。
この使徒的書簡の目的は、この偉大な聖人への愛を深めることです。彼の執り成しを願うよう促され、彼の徳と勢いに倣うために。
実際、聖人たちの特有な使命は、奇跡や恵みを与えることだけでなく、神のみ前でわたしたちために執り成すことです。アブラハム [25]や、モーセ[26] がしたように、「唯一の仲介者」(一テモ2・5)イエスがしたように。イエスは父である神の傍らで、わたしたちの「弁護者」(一ヨハ2・1)、「つねに生きて、[わたしたち]のために神に執り成しをしておられ[ます]」(ヘブ7・25;ロマ8・34参照)。
聖人たちはすべての信じる者たちが「聖性とそれぞれの身分における完徳とを追求する」 [27]のを助けます。彼らの生涯は、福音を生きることは可能だという具体的な証拠です。
イエスは言いました:「わたしは柔和で心のへりくだった者だから[…]わたしに学びなさい」(マタ11・29)。他方、聖人たちは倣うべき生活の模範です。聖パウロは明確に勧めました:「わたしに倣う者になってください」(一コリ4・16)[28] 。聖ヨセフはそれを、雄弁な沈黙を通して語っています。
イエスは言いました:「わたしは柔和で心のへりくだった者だから[…]わたしに学びなさい」(マタ11・29)。他方、聖人たちは倣うべき生活の模範です。聖パウロは明確に勧めました:「わたしに倣う者になってください」(一コリ4・16) 。聖ヨセフはそれを、雄弁な沈黙を通して語っています。[29]
聖ヨセフに、恵みの中の恵みである、わたしたちの回心を嘆願しましょう。
[25]Cfr Gen 18,23-32.
[26]Cfr Es 17,8-13; 32,30-35.
[27]Conc. Ecum. Vat. II, Cost. dogm. Lumen gentium, 『教会憲章』42.
[28]Cfr 1 Cor 11,1; Fil 3,17; 1 Ts 1,6.
[29]Confessioni, 8, 11, 27: PL 32, 761; 10, 27, 38: PL 32, 795.