撮影について
ここ数カ月の間に、立て続けに関連記事が出ています。
「女子アスリート盗撮被害問題 カメラを持つ不審者出没の実態」
(NEWSポストセブン2020年10月29日記事)
「女子アスリート盗撮 金儲けされた上に写真が拡散される構図」
(NEWSポストセブン2020年10月31日記事)
「20代女子陸上選手が告発する“性的被害”「DMで男性局部の写真が…」「体液を出してる写真を…」(前編)
「「露出度が高いユニフォームを着ていないと、誰も見てくれないよ」 それでも女性アスリートが“撮影禁止”を求めない理由」(後編)
(文春オンライン2020年12月6日記事。)
文春オンラインの記事は、長いですがかなり踏み込んだ部分も書かれています。
私もこの辺の話題については、既に何回か書いています。旧ブログでは
「メディアとかSNSとか」(2017年11月)
移転後の現ブログでは
「サポと、選手と、環境と。」(2019年1月)
「女子サッカーにおける写真撮影とSNS投稿」(2019年2月)
辺りが該当するでしょうか。
記事のきっかけは、本文内にもあるように「JOCが性的画像について、競技横断的な対策に乗り出す」という部分です。この動き自体は時代の要請に合うものであると思います。撮影者である私から見ても、気持ち悪いと思う写真を嬉々としてアップしている人を見たことはあります。被写体(=被害者)は女性に限らず、男性や男の子も含まれていました。以前スタジアムで男児への声掛け事案がありましたが、競技者だけでなく誰もが被害を受ける可能性があります。
ただ、競技横断的となると膨大な案件を捌ききれるかという物理的な問題が出てくる可能性があります。これがクリアされるのであれば、法的措置や損害賠償請求を容赦なく行っていいと思います。もう、個人がどうこうできるレベルではないですし。
WEリーグは発足する準備期間が少しあるので、リーグが顧問弁護士を雇った上でこの問題について傘下クラブ全ての案件を取り扱うのが良いのかなと思っています。各クラブに任せると、対応や方法に差が出ると思いますし。
現状の被害を潰すのと同様に、これから被害を未然に防ぐことも考えなければいけません。文春オンラインの記事の後半であるように、アスリート側も知り合いに写真を撮ってもらったりしている人がいたり、競技自体の情報拡散が閉じられてしまうのはマイナスだと思いますので、難しい問題です。
国内でもスポーツ団体大手になると思いますが、新日本プロレスではマナーについて動画を作って説明しています。
動画自体面白くて好きなんですが(笑)凄く分かり易いです。
会場での諸注意についてはなでしこリーグでも試合前に放送があったとは思いますが、撮影関係については曖昧だったりアナウンスがなかったり会場によって違ったり。最初のツイートにも書きましたが各クラブによる有料の事前登録制(登録証貸与、違反者は出禁、クラブ会員との連動で個人承認する方法も)というのも冷やかし駆逐には有効だと思います。