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yoyo

2020年好きになったもの

2020.12.27 05:14

なんだかアバウトなタイトルになってしまいましたが。創作の振り返りは3月末にするとして、今年出会ったモノやコトは2020年中に振り返っておこうと思い記事を書いています。本に限らず、ありとあらゆるものの中から好きになったものをピックアップしていこうと思います。


1.YouTubeチャンネル「ロザンの楽屋」

間違いなく今年最もハマったものです。お笑いコンビロザンのお二人が、主に今社会で話題になっていることについておしゃべりするチャンネル。編集やテロップは無し。主張はリベラル寄りですが、とてもフラットに世の中の出来事を捉えてらっしゃると思います。コロナ禍によるあらゆる摩擦も、このチャンネルを観ていたから冷静に対応できたと思っています。

なぜこのチャンネルを始めたのかについて語っている菅ちゃんのブログも面白いです。なにか新しいことを始めようと思ったときには一度目を通しておきたい記事。

元々関西ローカル番組は好きでよく観ていたのですが、ロザンが出ているものは必ずチェックするようになりました。育休中というのもあってかなりテレビが身近になった1年でもありました。


2.NHK朝の連続テレビ小説「スカーレット」

これ終わったの今年ですよね?(いつ何があったのか曖昧…年だ……)「カーネーション」「とと姉ちゃん」に続き、好きな朝ドラに仲間入りしました。働く女性を主人公にした朝ドラは色々あるけれど、このドラマが新しいなと思ったのは主人公の喜美子が、子育てと仕事を両立!でなく、家庭はもたず仕事一筋!でもなく、家庭を振りほどいてまで仕事(というかものづくり)に執着する様子を描いていたところです。執着というとマイナスな意味を含んでしまうけれど、でも、あれは「打ち込む」ではなく「執着」と形容するのが適切だと思います。それぐらいものをつくるということは、綺麗でもないし、生易しいことでもないのだ……と、先に挙げたそれまでの朝ドラヒロインのカウンターのようにも映りました。一方、そんな喜美子には、社長令嬢で、後継ぎになる婿さんをとり5人の子どもを育てているいわゆる「良妻賢母」の幼馴染の照子がいて。その二人が人生のターニングポイントで心情を打ち明け互いの心を動かしていく、そうやって二人を対等に描いているところも良かったです。結局、何を選んだかではなく、自分が迷いながら選んだものを悩みながらも肯定していくことが大切なんだというメッセージが、とても今らしいと思ったし、自分自身にも響きました。


3.凪良ゆうさんの著書

梅田の紀伊国屋でめちゃくちゃ推されてて気になっていた『神様のビオトープ』。ずっと読みたいリストに入れたままだったのですが『流浪の月』が本屋大賞を受賞したのをきっかけに読みました。やわらかい文体が好みで、以降BL作品以外全部読みました。

すべての作品を通して描かれていることは、自分の幸せは自分で決めるということと、その難しさ。そしてきっぱりさせたいけれどそうはいかないグレーな現実を、グレーなまま描いている。そういう特徴がすごく今の時代とマッチしているなあと思いました。今後どんなテーマで書かれるのか、そしてそれが世間にどう受け入れられていくのか、とても気になります。これからも追い続けたい作家さんです。


4.阿波野巧也『ビギナーズラック』

短歌は以前から好きではあったのですが。今年から別名でひっそりと詠んでいます。

阿波野巧也さんの『ビギナーズラック』は今年のお気に入りの一冊です。京都の特別な固有名詞を出すわけでなく、普遍的な懐かしさを宿しながら京都の匂いもする(懐かしいから京都の匂いがするのかなあ)。この本は自分の本棚の京都棚にささっています。


この記事を書くにあたって、読んだものや観たものを振り返ってみたけれど、今年は目についたものを手あたり次第読むような読み方しかしてなかったな…と(というか今までずっとそうだ)。もちろんそれはそれで思いがけない出会いがあって幅が広がっていいのですが、来年は好きなジャンルを深めるような読み方も他方でしていきたいなと思いました。

2020年、あっという間だったなあ。この日記を読んでくれている稀有なあなたに、2021年、良きことがありますように。それではこのあたりで。良い年をお迎えください。