1年ぶりにSynapseライブ
2020.12.27 07:44
とても素晴らしいライブだった。
その素晴らしさの何割かが、僕にとって
「久しぶり」の轟音生ライブだということを
除いたとしても素晴らしかった。
前回は昨年12月だったから、
1年ぶりに観たわけだ。
(なんて年だ⁉️)
彼らはその間に着実に進化、
あるいは深化を遂げていた。
頑丈にして堅牢なる躯体のなかに溢れる…
…忌まわしくも美しい音色たち。
キーボード岸田さんのプレイは、
今まで聴いたどれよりも
ズバ抜けて際立ち、陰鬱な香気を放つ。
ポルターガイストの揺らぎ。
たとえ空中独房で囚われの身だとしても、
この音楽が流れる間は幸せにちがいない。
ベース清原さんの色気の滲むメロディ、
ドラムス山本さんのドラマを感じさせる展開
しっかりしたリズムとヘビネスな躯体と、
そのなかに垣間見える繊細な美意識世界。
3ピースバンドとしての
ロックバンドであることの強みを
徹底的に究めていく意識表明を、
決意を感じるライブであった。
やはりライブは「生」だ。
コロナ騒動の虚無的時間を
まったく無駄にしていないことが、
よくわかった。
刺激を受けた。
余談になるが、僕は今はアコースティックな音楽を中心にやっているが、かつてはエレクトリックな轟音バンドをやっていた。轟音でありながらも美しい音楽が存在することはわかるし、それが誰にでもできるものではないこともわかる。KIATは轟音を目指してはいないけど、アコースティックという縛りからは開放されている。僕がエレキを弾く日も近い(笑)