寺山修司の短歌 116 群衆の
2020.12.29 08:43
群衆のなかに故郷を捨ててきしわれを夕陽のさす壁が待つ
都会の雑踏の中に故郷や母を捨ててきた筈の私。しかし、(故郷と地続きの)壁が夕陽に染まって私の前に立ちはだかっているのだ。
by 寺山修司(てらやま しゅうじ)
青森県出身の歌人、劇作家
演劇実験室「天井桟敷」主宰
言葉の錬金術師、昭和の啄木などの異名を持つ
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都会の雑踏の中に故郷や母を捨ててきた筈の私。しかし、(故郷と地続きの)壁が夕陽に染まって私の前に立ちはだかっているのだ。