FAG ナイトマスター アーキテクト レビュー 2021.01.04 09:28 あけましておめでとうございます!! 2017年の6月にレビューブログを書き初めて、早いもので3年半。 2021もこれまで通り、思ったことをただ素直に吐き出すということをスローペースで続けていきますので、物好きな方(失礼)はお付き合いくださいませ。 ということで、新年最初のレビューは、 ノンスケール フレームアームズ・ガール より、“ナイトマスター アーキテクト” です。 フレームアームズ・ガールの第4弾キット(マテリアの色違いも含めると第5弾)であるアーキテクトの本体に最新のM.S.G2種をセットし、成型色を変更した“ナイトマスター アーキテクト” が、Amazon.co.jp限定で発売されました。 アーキテクトというと、例の宇宙人バージョンの発売も待たれますが、その前にまずはこちらが発売。 アーキテクト本体の成型色をブラックメインに変更。 インパクトナックルおよびインパクトエッジの代わりに、一足早く発売され好評を博しているM.S.G エクスアーマーEと同時発売となったM.S.G ヘヴィウエポンユニット ナイトマスターソードのブラックカラーバージョンが付属。 組み合わせることで黒衣の騎士を思わせるビジュアルに変貌したアーキテクトが誕生しました。 何気に限定版FAGの購入は初めてです。 同じAmazon限定ではルシファーズウイングに素体のスティレットをセットし、その名の通りにレッド、そしてブラックメインに成型色を変更したクリムゾンウイングというものもありましたが、通常のルシファーズウイングを持っていたのでもう一度アレを組む気力が湧かなかったのと、スティレット本体が旧版ベースらしいということで購入を見送りました。 今回のナイトマスター アーキテクトも、本体にはほぼ変更点がないようでしたが、価格的にもボリューム的にも手頃(いろいろ麻痺してる・・)ので予約しました。 案の定、倍額で転売などされたりしているようですね・・ それでは、レビューしてきます。 キットは素組みに一部塗装での仕上げです。 もともとは本家フレームアームズのスピンオフシリーズとしてスタートした素レームアームズ・ガール(FAG)。 今となっては本家以上の市民権を得たようにも思われますが、ともかくもガール系プラモのパイオニアであり、王道であります。 そのデザインは基本的に本家フレームアームズの機体をガール化(女体化)したものですが、マテリアやレティシアなどの一部例外もありますし、各種コラボアイテムなども登場し、今やその線引きはかなり複雑になっています。 今回のアーキテクトは特定の機体ではなく、フレームアームズすべての基本フレームであるフレームアーキテクトがモチーフです。 最初に発売されたグレーのほか、オフホワイト、ガンメタリックと、これまでにそれぞれ単品発売もされているフレームアーキテクトのカラーに合わせた3種が発売。さらに限定でグリーンのコも発売されており、今回のナイトマスターでたぶん5色めとなります。素体モード まずはアーキテクト本体のみで。 黒いボディに金髪と赤い瞳が、禍々しくも高貴なイメージです。 成型色と後述のフェイスパーツ以外は、これまでの3色のアーキテクトから変更はありません・・と思ったら、最初のグレーのアーキテクトのあとで発売されたカラバリからは肩の構造が変更されているんですね。 言うなればアーキテクトVer.1.5というところ。 しかし、轟雷は轟雷改、スティレットはXF-3とそれぞれVer.2と言えるほどの新版が発売されたので、創生期に発売されたほかのFAGたちも順に同様の大型アップデートがされていくのだろうと思っていたのですが・・ これは、ニパ子バージョンも構造はそのままっぽいな。 とはいえ、可動性能こそ最新のものには劣りますが、造形はすでに高レベルですし、並んで見劣りするというようなことはありません。 背面。 そうそう。FAGといえばこのワカメちゃんスタイルでしたね。 今回はスカートもインナーも黒いのであまり目立ちませんが(笑)。 最近はちゃんと隠れてるか、もしくはモロ出してるのパターンが多いので逆に新鮮です。 そしてこのメカ脚。モチーフのフレームアーキテクトベースのデザインになっており、とくに足は踵が二股に分かれた形状で接地面も広く、自立は安定します。 なお、初期のFAGは素体⇔武装の組み換えギミックがなかったこともあり、いわゆるタイツ脚は付属しません。 衣装およびメカ部分のカラーは一色かと思っていましたが、実際はブラックとガンメタの2色が使われています。 成型色の関係で首のフリルと装甲パーツが塗装済みになっています。 今回はインナーのブラック(胸部)のみ、マーカーで塗装しています。 フェイスパーツは3種類。 パーツ自体はアーキテクトのものではなく、ゼルフィカールのものが使用され、アイプリントは完全新規。真剣顔(目線正面) 余裕顔(目線右下) 笑顔(左目線) 既存のアークテクトはクール系というか、どちらかというと表情に乏しい感じだったので、かなり印象が変わりました。 フェイスパーツ自体が違うため、若干輪郭も変わっており、少し幼い・・というか、どことなくポンコツ臭香る顔付きに(笑)。 とくに笑顔はスチ子(XF-3)とダブる・・ しかし可愛いです。 パッケージイラストを再現した半固定モデルに組み替えることも可能。 そうそう。FAG、最初はこんなだった。 一部接着剤必須だったりもしましたね。 左の手でタイツを摘まんでる構図なんですが、とくに考えずに接着するとあとで位置が合わず困るという・・画像がまさにその状態(笑)。武装モード エクスアーマーEを装備した今回オリジナルの武装モード。 デフォルトはいわゆるスカートアーマータイプで、剥き出しだった太腿としっかりガード。 成型色は本体衣装に合わせたブラックにクリアパーツはレッド。 闇のなかに赤く点る炎のようなイメージでより禍々しさと高貴さがアップ。 ただこの顔・・とくに笑顔との組み合わせでやはりポンコツ感は否めません(あくまで個人の見解ですがww)。 背面。 後ろ(なにをとは言わない)もしっかりガード。オプション類M.S.G メカサプライ エクスアーマーE ブラックカラーVer. エクスアーマーシリーズの第5弾。 FAGやメガミなど、ガール系キットとの相性を考えてデザインされたアーマーパーツ。 デフォルトの状態で下半身に取り付けることでスカートアーマー、上半身に付けることでマント、あるいはケープタイプのアーマーにできるほか、各パーツ(クリアパーツ含め)が細かく分解でき、それぞれ3㎜軸で取り付けることができるので様々に組み合わせることが可能です。 本体に取り付けるアダプターパーツは4種類が付属し、体型に応じて選択可能です。 もちろんガール系以外にも本家FAやヘキサギアにも応用できます。 単体版はメインパーツがホワイト、クリアパーツはブルーになっています。M.S.G ヘヴィウェポンユニット ナイトマスターソード ブラックカラーVer. サムライマスターソードのコンセプトを受け継ぎ、“伝説の剣” をモチーフにヘヴィウェポンカテゴリで発売されたナイトマスターソードのカラバリが付属。 エクスアーマーE同様にブラックとクリアレッド成型になっており、闇の大剣というイメージがぴったり。 同時発売となった単品版はメインカラーがホワイト。ブレード部分はシルバー成型になっており、ほかのクリアパーツ部分はブルーと、基本的にエクスアーマーEと同じカラーパターンニなっています。ナイトマスターソード スタンダードな長剣のデザイン。 単品版では一応聖剣という設定になっていますが、頭身がクリアレッドになっており、こちらはどう見ても魔剣。 柄は本家FAでの保持を優先したのかかなり太くなっており、FAGやメガミのハンドパーツでの保持は可能ですが指が開ききってしまうという難点が・・ これはもう専用ハンドパーツを確保しておいたほうがよいですね。 刀身パーツの差し換えで、能力開放形態を再現可能。 魔剣というならこの状態がデフォルトでもいい気もします。 単品版ではこのエフェクト刀身パーツはクリアブルー成型です。ナイトマスターシールド ナイトマスターソードの鞘にもなる大型の盾。 FAGの全身がほぼ隠れるほどのサイズがあります。 裏面に複数開いている3㎜穴に可動式のジョイントアームとグリップを取り付けることが可能。 グリップはソードの柄同様に太いです。 また、グリップの代わりにアーキテクト本体に付属するジョイントパーツを付けることで前腕に取り付けることもできます。 そのほうが安定感は増しますね。 中型の盾本と2本のトンファーブレードに分解することも可能です。 さらにシールドは中央で折りたたむこともできます。 トンファーブレードもウイングやスラスターにも見立てられますね。大剣モード ナイトマスターシールドにナイトマスターソードを収納、さらに各パーツを移動、固定した状態で、本来はこちらが基本形態ということのようです。 でかいです。本家FA用の近接武装としても最大級と思われます。 ナイトマスターソードは柄の部分でシールドおよびトンファーブレードのグリップパーツにあるジョイントでしっかり固定されるため、すっぽ抜ける心配もありません。 サムライマスターソード + メガスラッシュエッジという雰囲気でデザイン的にも非常にまとまりがよいです。 なお、今回はこのナイトマスターソードに貼る専用のゴールド箔デカールが付属しますが、いろいろと組み換えたりするうちに剥がれたり傷付けたりしそうなので貼っていません。 シールド同様、可動式のジョイントアーム(先端は専用のパーツに交換)を用いて、 本体背面などにマウントが可能。 この状態でも自立は問題ありません。台座 大剣モードで設置可能な戦用の台座パーツが付属。 これだけでもなにかに応用できそうな面白いデザインです。 で、大剣を突き刺した状態がこちら。 まさしく、抜いた者が世界の覇権を握れそうな伝説の剣の様相。 もちろん、単品版と違ってこちらは魔剣の類いなので、抜かれたが最後、世界が滅亡しそうな気配プンプンですが。 その他。 轟雷、スティレット(共に初期型)と共通のナイフとホルダー、前腕に装着する拡張ジョイントパーツ。 お馴染みの先っちょ丸い棒を使った簡易スタンドと、アーキテクト本体に付属するオプションはそのまま付属します。 ほかにも、 本家FAGの前腕パーツなどを取り付け可能なメカ上腕パーツ、同じく脚部を取り付けられるメカ膝関節パーツ(カラバリより追加)、膝アーマーと交換できる3㎜軸パーツなどが付属します。比較画像 オリジナルのグレーのアーキテクトと。本体のみで。 繰り返しになりますが、フェイスパーツ以外の見ための変更点は成型色のみ。 顔付きやはりまったくの別人です。 無機質ないメージだったアーキテクトがすっかり生意気な少女になりましたね。 これもシリーズを通してフェイスパーツに互換性のあるFAGならではの楽しみ方という感じがします。 肩構造が、最初に言ったようにカラバリ以降で更新されており、今回はもちろん更新後のもので、内部で可動し、わずかに引き出せるようになっています。 武装モードで。 グレー アーキテクトに単品版のエクスアーマーE、ナイトマスターソードを装備させて。 色を合わせる意味ではオフホワイトVer.があればよかったんですが、持っていないのでね。 まぁこの組み合わせでも、グレーをシルバーと思えばそんなに悪くはない、かな。 ちなみに グレーのアーキテクトにはM.S.G インパクトナックル、同インパクトエッジ(基部パーツ2組にナックル、エッジの各パーツも2組ずつ)が付属します。 思えばM.S.Gを纏う提案前にそれを実戦していたわけで、さすが素体モチーフといった感じがします。 武装としては同じ近接武装ですが、メカメカしいオリジナルに対し、今回はあらためてファンタジー色が非常に強いです。以下、画像 素体モードで。 最新キットには適わないものの、それなりの可動性能は確保されています。 肩関節がわずかに引き出し可能なのは何度も言っている通り。 胸部はボールジョイント接続で回転、捻りが可能。 腰部は固定ですが股関節のスライドとスカートの可動で立て膝くらいはできます。 足首は柔軟に動き、足の形状もあってけっこう派手なポーズでも比較的安定して自立可能です。 武装モードで。 ソードとシールドを構えて見栄きり立ち。 シールドは大型ですがそれほど重量はなく、アーキテクトの細腕1本でもへたることなく保持可能です。 もちろん、長時間維持するのは大変だとは思いますが。 ソードの柄は十分な長さがあるので両手持ちもばっちり決まります。 ソードの刀身をエフェクトタイプのものに差し換えて。 シールドも本体付属のジョイントパーツを使って前腕に取り付け。 見下すような余裕顔がちょっとイラッとします(笑)。 ソードとシールドを合体させた大剣モードにして。 台座に刺さった状態はアーキテクトが腕を伸ばすとちょうど柄を握れるサイズ感。 引き抜くことができれば魔王の能力を継承できるという伝説の魔剣。 現魔王の一人娘である黒アキ子が継承の儀式に挑む・・! 頑張る黒アキ子。 見事魔剣を抜き、魔王継承。 表情も満足気ですね。 一連のシチュエーションに3種の表情がよく合ってますね。 というわけで、電設の魔剣を振るう黒アキ子。 さすがにこの大剣モードを腕1本で保持するのは難しいので、両手持ちが基本になりますかね。 難点はやはり柄が太いことで、通常の長剣モードでもそうですが、握る向きが固定にならざるをえないですね。 エクスアーマーEの装備位置を上半身に変更、さらにシールドを分解したトンファーブレードを持たせて。 闇の姫騎士から道化師へ転身という感じかな。 さらに、ジョイントアームを介してトンファーブレードを腰部に取り付け、ウイングスラスターっぽく見立てて。 こちらは少しメカっぽい雰囲気が増して高機動仕様という感じになりました。 エクスアーマーE、ナイトマスターソードともに様々に組み替え可能で、アーキテクトへの装備も工夫次第で大きくシルエットを変えられるので楽しいです。 単品版の白いエクスアーマーE、ナイトマスターソードを装備した聖騎士バーゼラルドとの対決イメージで。 バーゼを選んだのは、手持ちのFAGで白いコが彼女しかいなかったから。 フェイスパーツはゼルフィカールのものに変更しているので、ある意味姉妹対決。 単品版のエクスアーマーEは2つ買っていたので、バーゼには上半身と下半身それぞれに装着しました。 下半身はデフォルト通りスカートアーマーとして。 上半身も素直にケープタイプも考えたのですが、せっかくなのでサブアームユニットも背負わようと思い、サブアームの肩に、ウイングっぽく取り付けました。 そしてナイトマスターソードはサブアームで保持。 先端部分は本家FA準拠のハンドパーツにもなっているので、グリップがジャストフィットです。 ナイトマスターソードも2使って、バーゼ本体でソードの2刀流、サブアームにシールドを2枚持たせても面白かったかも。 バーゼのイメージ的に大剣を振るうのはちょっと違う気もするので。 なお、このブンドド撮影中、黒アキ子の後ろ髪のジョイントを1つ折ってしまいました・・ なので、今はグレーアキ子から両方のジョイントを奪って付けています。 そしてグレーアキ子はショートヘアになった。 以上、“FAG ナイトマスター アーキテクト” でした。 2020年の僕にとって最後の女・・もとい、最後のガールキットとなりましたナイトマスター アーキテクト。 アーキテクト本体は肩構造が見直されたカラバリから変化なく、今見るとさすがに古さを感じてしまいますが、本文でも言ったとおり造形レベルは最新のものと較べてもほとんど遜色ありませんし、もちろんアイプリントは最新基準の精度になっていて、その表情がまたアーキテクトのイメージを一変させる悪ガキ感(そしてポンコツ感)ありということもあって非常に新鮮な気持ちで組むことができました。 そして付属するM.S.G2種の汎用性。 単品版でもそれぞれ話題になっていますが、そもそもキャラクター性のあるFAGにさらなる属性を付加する、なんとも楽しいアイテムです。 端から組み合わせることが前提のデザインですが、1つずつでも十分なインパクトがあります。 これまで、どちらかというと硬派なメカっぽいデザインが多かったM.S.Gですが、今回の2種やアルナイルロッドなど、ファンタジー色を盛り込んだアイテムも増えてきて、今後ますますカスタマイズの幅が広がりますね。 ただ一点気になるのは、ナイトマスターソードや、アルナイルロッドも確かそうでしたが、FAGやメガミなどのガールキットへの仕様も推奨さえ得ていながら、グリップ幅があくまで本家FAサイズのままというものがほとんどということ。 今回も、ナイトマスターソードを一回持たせただけでアキ子の握り手はかなり開いてしまいました。 FA用とガール用、2種類のグリップを用意してほしいものです。 なにはともあれ、初めての限定ガールキット。堪能しました。 これまでだと限定品は単なるカラバリだし、定価だし・・で、だいたいスルーしてたんですけどね。 なんでかこの黒アキ子には惹かれたんですね。 ひょっとしたら、チャームの能力があるのだろうか? もっとも、この月末にはピンクの髪の女子高生も来る予定だったりするんですが。 この黒アキ子の購入で1つタガが外れたかのようだ・・2021年もこれまで以上の多々買いが身を投じることになるのでしょう。 といったところで、今回は終了。 2021年もこんな調子で続けていきますので、物好きな方(失礼、2回め)はお付き合いくださいませ。