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TURTLE MARKETING ACADEMY

1636.事例 14: 社長さえも知らされていない景品

2020.12.30 05:32

TBSのある番組を見ていましたら、今回のテーマの「少し変える」で、事例として森永製菓が毎年既存菓子の味を少しずつ変えていることをとりあげていました。それはロングセラーの「森永チョコボール」で、その秘密は、お客様の味の嗜好も年々すこしずつ変化しているのでその変化に対応するために森永も少しずつ味を変えているそうです。それは普通の人では気がつかない程度の差で、事実、番組の司会者は判別できずに招待されていた森永製菓の社長だけが判別できました。

今回事例として取り上げた理由はチョコボールの特徴であるパッケージデザインとプロモーションのことです。箱は上部に「くちばし」と呼ばれる取り出し口がついていて食べる時にはこれを押し上げくちばしの中から中身を取り出す仕組みです。取り出し口を開けると金とか銀の口ばし部分が印刷されていて、それらを集めるとギフトがもらえます。金のくちばしならば1枚、銀なら5枚あつめて、住所、氏名、年齢、性別、電話番号を明記し、市販のハガキ又は封書で送るともれなくおもちゃのカンヅメ"宇宙缶"がゲットできます。カンヅメのデザインは毎年変え中身の景品も変えるのだが、何が入っているかは森永のトップシークレットで社長と言えども知らされていないとのことです。担当者のみが知る秘密だそうで、まさか社長も知らないというのは言い過ぎだと思いますが、この「誰も知らされていない」というやり方はまさしく「ウキウキ・ワクワク・ドキドキ」の気持ちを高揚させる効果的なやり方です。長い間マーケティングをしていますが、森永製菓のチョコボールについては知りませんでした。早速購入してみます。