Beginning of 2021
2021のはじまり
どうぞ世界のみなさまにとって良い年、と思える2021年となりますように
2020年末、ダウンライトの電球(蛍光灯)を交換しました。
世の中、光源のLED化が進んでいますが
このコンパクト蛍光灯は難しいかな、と感じています。
ダウンライト(器具)ごとLEDに交換してしまう方が早いですし、光質も改善され
消費電力も下がります。点灯時間の長いエリアはわたくしもそうしています。
築20〜25年の物件には今もまだたくさん点灯しているのではないでしょうか。
画像はFDL18EX-L (コンパクト蛍光灯3波長形18W電球色)
口金がピン式のタイプです。
蛍光灯は菅が長いほど「明るい」光源です。
なので、ネジ口金式の電球型蛍光灯でも
こんなグネグネした(笑)のタイプを目にしませんでしたか?
菅が長い方が明るくなるので、グネグネ〜長さを得ていました!
こちらはグネグネが見えているD形(EFD)
同じ電球形蛍光灯でも、グネグネが見えない、
電球(普通球)のようなフォルムになっているのがA形(EFA)
3波長形蛍光灯 電球色(3000K)の分光分布はこんな感じ
3波・RGBを組み合わせて演色性を改善した蛍光灯
赤・緑・青の3波が山なりになっています。
LEDの電球色(2700K相当)はこのような分光分布
電球色と称しても分光はずいぶん異なります。
〜こちらでは分光分布を
「どんな光になっているかを形成している光の成分みたいなモノ=各波長の光がどの程度含まれているかを表した分布」とご説明させてもらっています〜
電球色3000Kや2700Kの色温度といっても光の形成は大きく異なるので
何ケルビン・・だけでは計れないものがあります。
それは、照度も同じで
照度だけでは判断、解説しつくせない、空間の明るい感じ=明るさ感や雰囲気感があります。
パナソニックさんは「Feu」フー
東芝さんは「Weluna」ウエルナ として独自に指標もご提案されています。
照明分野だけでなく、様々先人の声を聞きながら開発や進化は歩みを続けています。
その光源はどんな雰囲気感を創出してきたか
HFからMFになって、埋込高さの低いHQIが出て、CDMTやRがでてきて。
ハロゲンも!J、Rラインボルトからローボルトへ。
光源自体がコンパクトになり、演色性が改善して、配光制御が叶う器具が増えてきました・・
LED光源で「明るさ」だけを置き換えるのではなく、
光源特性を大いに活かした光環境の設計・ご提供が求められていると感じます。
これからはますます「質」を求められる時代、だとも感じています。
2021年がみなさまにとって快適で"明るい"1年となりますように!!
・追記・
蛍光灯は長いほど明るく〜
今回はコンパクトな蛍光灯を例にしましたが、昔、教室やオフィスで点灯していた
蛍光灯も長くなると明るく、は同じです。教室などは直管タイプの40Wが主流でしたが
110Wという長くて明るい効率の良いタイプも駅のホームや家電量販店さんなどに設置されていました。長い蛍光灯の置き換えには長いLEDのバー(ライトバー)が代替設置されています。またご覧になってみてください!
光環境設計室
きくはら けいこ