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なるさ 療育学習室

【超簡単】ほめのコツ~ペアレントトレーニング~

2020.12.31 10:47

ほめることは子育てにとって大切だと思われている方がほとんどだと思います。

しかし、子育てをしていてなかなかほめることが素直にできない方もいらっしゃるはずです。自分自身もほめることは苦手でした。しかし「ほめるコツ」を知るとほめ方が分かり、大人自身もほめる癖をつけようと努力します。そして、子どもとの関係もよくなります。

ほめのコツは「過程をほめめる」ということです。

Muller&Dweck(1998)の研究から、「能力よりも過程をほめるほうが子どものやる気はアップする」ということを結論づけることができます。

Muller&Dweckの研究は以下のような手順です。

①学生を対象に、知能検査の中でかなり難しい問題を10問させて、その後、ほめ言葉をかけた。
②ほめ言葉のかけ方を「過程をほめるグループ」「能力をほめるグループ」にわけた。過程をほめるグループは「80点くらいでした。よく頑張ったね」。才能をほめるグループは「80点くらいでした。頭いいね」。
③ほめた後、再度、より難しい問題、同じ問題を含むテストを実施し、どちらの問題を解くかを調べた。

この研究から才能のみ結果のみをほめることはやる気を低下させる可能性もあるといえます。「天才ね」「偉いね」などと能力のみをほめられると、「自分も努力したのに評価されない」「努力は意味がない」と感じているのかもしれません。一方、過程をほめることで、子どもは未知のことや難問にチャレンジする可能性が高まるといえます。過程をほめるということは、努力をほめることです。そうすることで「もっと頑張ろう」「自分は頑張れるんだ」と努力することに自信がつくともいえます。

そのため、ほめる時は「100点とれてえらいね」よりも「毎日頑張って勉強したね」などと努力したことを強調するといいということです。

ぜひ、お子さんの努力に注目してみてください。