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[レッスンテーマを選ぶ]トランペット”フレキシブル”アンサンブルの「フレキシブル」について その3

2021.01.15 22:26

3月よりプレスト音楽教室にて「トランペット”フレキシブル”アンサンブル」が始まります。

このブログ上でこのアンサンブルクラスがどういったものかを少しずつ解説しておりまして、これまでに「参加方法が選べる(単発/継続)」「日程が選択できる」「編成が決められる」点についてお伝えいたしました。詳しくは以下のリンクをご覧ください。

そして今回は”フレキシブル”の特徴のひとつ「レッスンテーマが選べる」点についてのお話です。


レッスンテーマ

個人レッスンでも同じですが、レッスンを受けられる生徒さんはそれぞれ目的や目標などが違います。それは、経験年数によるものも当然ありますが、例えば吹奏楽やオーケストラに所属している方の中でも「楽団で演奏する曲を見てほしい」という方と「楽団できちんと演奏できるスキルを身につけたいから基礎のレッスンを受けたい」という方、どちらもいらっしゃいます。

そのように生徒さん自身の最も希望する目的や目標に合わせてレッスンスタイルを変えられるのが僕が講師をしているプレスト音楽教室の大きな特徴とも言えます(大手ではカリキュラムが決まっている場合も多い)。


ですから、アンサンブルを経験したい!と思っていても、その中にこめられた気持ちは皆さんそれぞれが違うと思うのです。したがって、”フレキシブル”アンサンブルではまず皆さんはどのような目的や目標を持っているのかを教えていただきたいので、お申し込みフォームに「レッスンテーマ」を選択する項目を用意しました。


フォームにご用意したテーマは以下のようになっております。

・音を出して楽しみたい

・アンサンブルの基礎を学びたい

・楽譜を読む力を身につけたい

・初見力を身につけたい

・楽団で演奏している作品を一緒に合わせてもらいたい

・ひとつの作品を本格的に完成させたい

・現在一緒に演奏している仲間とのアンサンブルをレッスンしてほしい(アンコン対策など)

・その他



[音を出して楽しみたい]

レッスンは学ぶ場と考えることが一般的ですし、僕自身もそのスタンスで行っておりますが、個人レッスンでも「トランペットを吹ける時間」という位置付けでレッスンに参加される方もいらっしゃいます。

考え方として、ジムとかヨガとか、カルチャースクールのような感じでしょうか。日頃はトランペットは吹いていないけれど、レッスンに行った時ただけ楽しく楽器を吹けるだけで十分(別に上達したいという発想はそれほどない)、という発想。

楽しいと感じること、気持ちが充実すること、それも音楽の持っている力なので僕はレッスンをそうした時間に使ってもらうことに抵抗はありません。

アンサンブルも、今持っているスキルの範囲内で演奏できる楽譜を使って、僕がアンサンブルのお相手になることで音を合わせていく楽しみを感じられる、それだけで十分という考え方も推奨します。


このテーマは2重奏でも3〜4重奏でも楽しめます。



[アンサンブルの基礎を学びたい]

一方で、やはり音楽教室ですからアカデミックに学びたい!と思う方がいらっしゃるのも当然です。むしろ音楽教室はそれがメインです。

個人レッスンは「トランペットそのものについて学ぶ場」に対して、”フレキシブル”アンサンブルでは、アンサンブル(誰かと一緒に演奏をする)場面での覚えておきたい基礎知識と実践についてレッスンすることができます。

例えば出だしの合図(アインザッツと呼ぶことが多いです)はどのように出すと伝わりやすいのか、相手との音が合わないいくつもの理由とそれぞれの解決方法や考え方などについてじっくりと学ぶことができます。

このテーマを選ばれる場合は、できれば複数回連続で受講または入会されて継続レッスンをされることをおすすめします。


このテーマは2重奏でも3〜4重奏でも楽しめます。



[楽譜を読む力を身につけたい]

楽譜を読むのが苦手、という方も多いと思います。

楽譜は簡単に言えばパターンなので、たくさんの楽譜に触れることをおすすめします。

個人レッスンで様々な作品に出会うことも良いのですが、アンサンブルの場合自分の都合で強制ストップができなくなるのがとても良い集中力を生み出します。

また、一緒に演奏する人がいると、テンポやフレーズ感などの表現を共有することができ、「楽譜は音楽を生み出すためにある」という当たり前なのについ忘れてしまう大切な事実を常に意識させてくれるために、楽譜に対する苦手意識の解消も早いのです。


このテーマは2重奏での参加(荻原とマンツーマン)をおすすめします。



[初見力を身につけたい]

”フレキシブル”アンサンブルは基本的にこちらが用意した楽譜の場合は事前に何らかの形でお渡ししますが、この「初見力を身につけたい」を選ばれた場合はレッスン当日に楽譜をお渡しし、そのまま演奏する流れになります。

初見の力は先ほどの「楽譜を読む力」とリンクする点が多いですが、それ以上に重要なのが「楽譜から生まれてくる音楽をイメージする力」です。例えば楽譜に書かれているテンポと拍子から、その作品のおおよそのスタイルというものをイメージするといった具合です。

初見力は理論なども同時に身につけることで、より音楽的な演奏に素早く近づけることができる大切な演奏能力です。


このテーマは2重奏での参加(荻原とマンツーマン)をおすすめします。



[楽団で演奏している作品を一緒に合わせてもらいたい]

"フレキシブル"アンサンブルを他の用途に利用した提案です。

楽団で今演奏している作品のパート練習をする、というもの。例えばあなたが2ndパートを担当していたとして、1stのメロディパートがあったほうがイメージしやすいことってたくさんあります。このアンサンブル時間を使ってそのような体験をしておけば、楽団の練習に行った時、よりクオリティの高い演奏が期待できると思います。


このテーマは2重奏かお仲間と3〜4重奏でのお申し込みをおすすめします。



[ひとつの作品を本格的に完成させたい]

少しハードルの高めな作品などを選んで、複数回に渡って様々な角度から舞台で演奏できるレベルまでひとつの作品を完成させていくストーリーを体感していただくテーマです。

曲を完成させるために必要なのは、楽譜に書かれているデータを機械的な正確さで再現し続けることではありません。演奏を聴いてくださる方の心へ「伝わる」演奏をするためにはどのような要素が必要なのかを”フレキシブル”アンサンブルで学んでください。


また、もし可能であれば集大成としてプレスト音楽教室が開催している発表会にも参加できたら完璧ですね。


このテーマは同じメンバーで複数回レッスンを重ねるため、2重奏での参加(荻原とマンツーマン)か、もしくはお仲間とスケジュールを合わせた上での複数回を同時にお申し込みいただくことをおすすめします。




[現在一緒に演奏している仲間とのアンサンブルをレッスンしてほしい(アンコン対策など)]

これも”フレキシブル”アンサンブルの他の用途に利用した提案です。

アンサンブルコンテストなどの前に完成度を高めるためのパートレッスンと考えてください。継続して完成まで持っていくことが理想ではありますが、その他に推奨する受講方法としては、一番最初にまずレッスンを受けることです。

多くの場合完成してきたら最後の仕上げにレッスンを受ける、という方々が多いのですが、実はそれだとあまりレッスン効果は期待できないのです。メンバーが決まった一番最初に、アンサンブルの基本と楽譜の解釈などの下地を理解して、正しいスタートをキレるようにするほうがその先の成長や完成度が圧倒的に高くなります。


このテーマはお仲間とスケジュールを合わせた上での単発もしくは複数回を同時にお申し込みいただくことをおすすめします。なお、グループで受講する場合は、参加人数分のレッスン代金が必要になりますのでご了承ください。

アンサンブル編成が大きい場合は、新型コロナウイルス感染防止対策の観点から荻原を学校などに呼んでいただくほうが良いかもしれません。その場合は”フレキシブル”アンサンブルの開催日程とは関係なくお申し込みが可能です。



[その他]

いろいろなテーマを選べるのが”フレキシブル”アンサンブルの特徴ですが、これ以外にあなた自身のテーマを設定することも可能です。ぜひこの時間を様々に有効利用していただければ幸いです。



これらのレッスンテーマはそれぞれの開催日時「最初にお申し込み下さった方」が設定できます。したがいまして3〜4重奏を希望した上でレッスンテーマを設定すると、その状態でお申し込みを継続します。同じ目的を持った方が参加していただければ3〜4重奏が可能となります。


また、”フレキシブル”アンサンブルは新型コロナウイルス感染防止対策も万全です。安心してご参加ください。詳しくは以下のリンクをご覧ください。


トランペット”フレキシブル”アンサンブルの詳細やお申し込みは以下のリンクにすべて掲載しております。

皆様とアンサンブルできることを楽しみにしております。



荻原明(おぎわらあきら)