第二次所得収支と資本移転等収支の違い
こんばんは!ご質問、ありがとうございます。
「資本」という言葉、皆様にはなじみがないと思います。
実際社会に出ても、個人的にはかなり定義がかなり曖昧な(どこまでを資本というか分からない)語だなぁ。。。という印象を持っておりますが、大学受験レベルでは、「固定資本(工場の機械みたいなもの」と考えておいていただければ、まず間違いないです。
財務省のWebサイトには、このように載っています。
【以下引用】
第二次所得収支
居住者と非居住者との間の対価を伴わない資産の提供に係る収支状況を示す。
官民の無償資金協力、寄付、贈与の受払等を計上する。
資本移転等収支
対価の受領を伴わない固定資産の提供、債務免除のほか、非生産・非金融資産の取得処分等の収支状況を示す。
【引用終わり】
引用元URL:https://www.mof.go.jp/international_policy/reference/balance_of_payments/term.htm
なので、「途上国の人々が日用品を買うための資金援助」は、第二次所得収支に計上し、「途上国の企業に、生産のための機械を寄付すること」は、資本移転等収支に計上される、と考えておけば良いでしょう。
ちなみに、こういったことは深く考えすぎない方が良い、ということをお伝えしておきます。実際、会社の簿記でもそうですが、同じ経費でも経理の担当者によって、どの勘定科目に計上するかが変わってきます。(実際、こうした勘定科目の解釈は、抽象的で複数の解釈が可能なのです。例えば、自社の製品をお客様にアピールするためにポスターを作ってもらった場合、「広告費」に計上する?「販売促進費」に計上する?「外注費」に計上する?どれでもいけますよね。こういうお金って実際、多いんですよ。)
なので、こういった例は、極端なもので考えておき、微妙なものはその時の担当者に代わって変わるので気にしない方が良いでしょう。
ご質問、ありがとうございました。また何かありましたら、ご質問ください。