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テマヒマ

流行

2021.01.06 10:13

こんばんは。


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに

食を通して暮らしの豊かさを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ

明日から新年営業開始!

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


年末年始のお休み期間中、テレビやネット、

スマホに時間泥棒にあいながら、何冊かを並

行して読みながら、結局読了したのは「ファ

ッションフード、あります」(畑中三応子)一冊

のみ。新しいという価値観が支配し、激しく

流行り廃りを繰り返しファッションとして消

費されるようになった食べ物を筆者はファッ

ションフードと名付け、70年代から2000年代

までを具体的な出来事を追っかけていて、興味深く読み進めました。自分自身元々ファッ

ション業界にいたので、語り口が分かりやす

かったりもしますし、毒のある感じも嫌いで

はなかったです。ある時代からは自分もその

渦中にあったりするので当時を振り返る感覚

だったりもして。ファッションフードは洋服

や音楽などのポップカルチャーと同じ次元で

消費される食べ物だが、他と違って階層や年

齢を問わず誰もが参加できるという特性もあ

ります。


常々、テマヒマでの食の提案について、流行

とは一線を画したものとして、寧ろそうでは

なく当たり前を取り戻すような文脈で語って

いますが、流行という大きな世の中の流れ、

歴史の中で捉え直してみる、位置付けてみる

のも面白いかもしれません。


▪️食の情報化時代

量の確保に比重の置かれた時代から、食べ物の質(主に栄養面)が問題となる段階を経て、

ハラだけでなくアタマでモノを食べる時代。

食べ物から情報だけが分離し、食の情報その

ものがファッションとして享受される時代に

。本書では〜10年代の論考なのでそこまでで

すがSNSの時代の今、その情報の収集や共有の

され方が変化しています。


テマヒマではカラダとココロを整えるメニュ

ー、脳(アタマ)ではなく腸(カラダ)が喜ぶ食事

を標榜しています。一方で食べるだけでなく

食に関する情報や知識のご提供も目指してい

てたりもします。ちょっと矛盾してますかね?


▪️食のグローバル化

食糧の生産と供給が地球規模になり均質化する。食料自給率の低い日本は特に、食はもはや多国籍工業製品に変貌してしまっている。

食料安全保障とも結びつき地産地消、食育が

いわれるようになった。外食産業の製品化に

ついては別項にて、調理の技術や素材の質、

味よりもストーリー性や見た目などの企画力

優先し、従業員に要求するのはマニュアル通

りの単純労働だけとなり、低価格競争により

さらに進行していると述べています。


工業製品化した食ではなく、テマヒマかけて

作られたお食事をご提供したい、安心安全の

食をお届けしたい思いから、テマヒマではほ殆ど(ほぼ全てと言ってよいですが)国産素材

、お野菜の一部は地元の農家さんが作る有機

・無農薬のものとなっています。安心安全と

いうだけでなく実際に食べると濃くて美味し

いんですよね。


▪️健康志向の高まり

70年代の健康食・自然食ブームでは医食同源

が言われたり、それまでの欧米化に対して伝統回帰したり、90年代には粗食ブームだった

りスローフードの流れがあったり、00年代に

は糖質やコレステロールなどがゼロというゼロ食品やゼロ飲料が出てきてカテゴリーとし

て定着したりと常に健康志向の流れは存在します。


健康志向自体は悪いことではないのですが、

著者も似たようなことを述べてましたが、〇

〇さえ食べたら健康になるだとか、△△を食

べたらこんなに体に悪いと恐怖心に訴えるというのもやはりおかしくて、様々な情報や流

行りを鵜呑みにせず情報を吟味して取捨選択

する姿勢が大切に思います。発酵食品も健康

志向の中で捉えられがちですが一過性のもの

にならないようにしたいものです。


▪️カフェブーム

戦前からあった喫茶店文化は論断風発の場だ

ったが、80年初頭をピークに減少の一途で、

替わって90年代にカフェカルチャーが生まれ

その後、なごみ系癒し系など様々なタイプの

カフェが派生し00年代には全国的に。


かわいいが最高の褒め言葉なカフェ飯は幼児

退行だと手厳しいが、そういう意味ではテマ

ヒマはカフェを名乗ってるが定食屋でカフェ

ぽくはないのかもしれませんね。またサード

プレイスということもよく言ってるように、

「場」として考えても日本のカフェというより海外のそれ、寧ろ喫茶店的なものなのかも

しれません。



読み終わった勢いで、テマヒマに絡めて書き

始めたところ、とんでもなく大きなテーマを

書こうとしてることに気づき、ブログでしか

も一日で書くことか!?と正直序盤で後悔し

たりしました。頭の中が整理しきれてない感

満載ですが取り敢えず書き留めてみました。

取り敢えずここで終了!

ということにお付き合いさせてしまい申し訳

ございませんでした。


何らかの文脈や背景のもとにテマヒマについて説明することは可能だとは思いますが、こ

れも常々書いてるようにマーケティング的な

観点でテマヒマをやっている訳ではありませ

ん。今後も食については新しい流行が生まれ

変化していくことと思います。おそらくその

一つにデジタル化はあるのだろうと思います

が、自分達が信じること伝えたいことは流さ

れないようにしたいものです。


長らく頂いていました年末年始のお休みも

本日で終了。明日から今年の営業開始です。

今年も一年宜しくお願いします!


いつも朝にアップするブログも夜となってしまいましたので、最後のコメントも夜仕様^_^

それでは、好い夜を!