部品受注生産工場の労働生産性(付加価値生産性)向上手法
スループットとは一般的には、コンピュータ機器や通信路などの性能を表す特性の一つで、単位時間あたりに処理できる量のことを指します。ITの分野では、コンピュータシステムが単位時間に実行できる処理の件数や、通信回線の単位時間あたりの実効伝送量などを意味します。
工場においても考え方は同じで、材料を仕入れたら、できるだけ早く加工して単位時間当たりの生産スピードを高めることでスループットが向上します。
つまり、性能の良いCPUをいくつも使ったコンピュータがスループットが高いと同じで、作業速度、加工速度を高めることで工場のスループットを高めることが可能となります。
お金の流れで見ると、スループットとは、製品を販売して得られるキャッシュ(売上高)から、製品を販売するために投資したキャッシュ(材料費など)を引いた額のことを指します。
★スループット = 売上高 − 社外へ支払った金額(材料費、外注費など)
スループットとは、言い方を変えると、材料を購入して社内で加工したり組み立てたりして加わえられた付加価値額のことです。 スループット向上とは、売上高を上げること(高く売ること)と外部に支払うお金を少なくすること、そして材料購入時点から、売上げ金額を回収するまでの期間を短縮することをスループット向上といいます。そして工場の利益は、付加価値額から業務費用を差し引いた額になります。
★利益 = スループット(付加価値額) - 社内業務費用の合計
(業務費用の合計=直接人件費+間接人件費+減価償却費+輸送費など)
部品受注生産工場の生産性を向上させるためには、何から取り組んでいけば良いでしょうか?
・多品種少量生産工場 生産性向上の攻めどころ
http://factorysupport-takasaki.com/article/437512235.html