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藤田晋 invitational RTDリーグ

ついに準決勝開幕!RTDマンスリーリーグ予選成績考察(前編)

2016.09.08 11:00


9/10(土) 16:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送される、RTDマンスリーリーグ準決勝初日に向け、予選成績の考察をお届けします。

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。


まずは、BLACK DIVISION、WHITE DIVISIONの各予選28回戦を終えて、準決勝に進出する各予選上位4名計8名を振り返りましょう。

ちなみに、予選データの概要はこちら↓に掲載されていますので、ぜひご覧ください!


予選総合1位:瀬戸熊直樹(日本プロ麻雀連盟)

【予選ぶっちぎり1位!驚異のラス1回!ダントツの成績で決勝当確!?】

まずは、何といっても総合1位で予選を突破した瀬戸熊でしょう。

ここまで圧勝だと、当然のことながら、素点でも1位ですし、

順位点でもぶっちぎりの1位です。

特に、今大会では25000点持ち30000点返しで計算されるため、トップを獲ることが大事になりますが、そのトップ回数はもちろん1位。

しかし、それだけではなく、なんとラス回数も一番少ないのです!

ラスになったのは、なんとたったの1回!

「麻雀は、ラスを引かずにトップを獲れば勝てる」

そんなことはわかりますが、本当にここまで体現できてしまう打ち手がいるなんて((( ;゚Д゚)))


準決勝は予選のポイントを半分持越しで8回打ち、上位4名の決勝進出者が決まりますが、半分にしたポイントがこちらです↓

1人だけちょっと異次元ですね。

これはもはや決勝当確か!?

いずれにしても、かなり有利に準決勝を戦えることにはなりそうです。

逆に「ここから負けられない」というプレッシャーに打ち勝てるかどうか、見守りましょう!




予選総合2位:藤田 晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役社長)
【切れ味抜群のリーチを武器に、大トップを獲りまくる!】

今大会のinviter として、唯一BLACK DIVISION、WHITE DIVISIONの両予選に出場。WHITE DIVISIONでは小林との一騎打ちに敗れ、惜しくも敗退となりましたが、BLACK DIVISIONではトッププロを相手に首位通過を果たしました!

そんな藤田を語る上では、やはりこの数字でしょう。

BLACK DIVISIONでは、実にリーチの6割をアガっていることになります。

藤田のリーチ判断については、こちらの記事も参照ください↓

順風ではなかったWHITE DIVISIONの成績を含めても、かけたリーチのうち55%がアガリに結び付いているという切れ味になっています。


リーチの数自体は少ないので、いかに「アガれるときにリーチをかけている」か、わかりますね。


そして、その鋭いリーチを武器に、いけるときに畳みかけるのが藤田の麻雀。

今大会最大の持ち点79,300を記録し、

トップ時の平均持ち点でも上位に食い込んでいます。

いかに大きなトップを獲っているかわかりますね。

準決勝でも切れ味鋭いリーチを武器に、特大のトップを見せてくれるかどうか、期待がかかります!




予選総合3位:多井隆晴(RMU)
【今大会では結果的にトップラス麻雀に!バランスのいい攻撃が持ち味】

バランスのいい万能型選手として有名な多井ですが、今大会では苦しみました。

なんと、全28回戦中16回戦を終えて最下位。

まさか、ここから奇跡の逆転があるとは、視聴者のみなさんも驚かれたのではないでしょうか。

そのように、ラスが先行したため、かなり強行策でトップを獲りにいかなくてはならなくなりました。したがって、結果的には次のようにトップラス麻雀となっています。

しかし、その中身はというと、非常にバランスよく持ち点を積み重ねたことがわかります↓

アガリ率とアガリの平均点を掛け合わせ、便宜的にアガリの期待ポイントというものを出してみたのですが、最終成績でダントツの瀬戸熊よりも良い結果となっています。

どれほど「程よい打点」で「たくさん」アガっているかがわかりますね。

正に、万能選手・多井隆晴を証明するかのような数値となりました。




予選総合4位:佐々木寿人(日本プロ麻雀連盟)
【着取りの名手!意外にも安定した成績にまとめる麻雀攻めダルマ】

今回の数値を見て、最も意外だったのが佐々木でした。

佐々木といえば、麻雀攻めダルマという通り名が表すように、攻撃主体の選手ですね。よく放銃してよくアガるというイメージをお持ちの方も多いかと思います。

しかし、データを見てみると、どの項目でも大体中位に位置しています。特に、興味深いのはこちら↓

さきほどのアガリ期待ポイントと同様に、放銃率に放銃平均失点を掛け合わせた「放銃期待ポイント」というものを計算してみたのですが、アガリも放銃も、どちらも真ん中の8位となっているのです。

意外にも「普通ぐらいにアガって」「普通ぐらいに放銃している」ということが言えるということですね。


しかし、平均順位では3位。

そして、順位点では実に12万点もプラスしているのです。

つまり、より良い着順を獲るために、程よくアガり、程よく放銃しているということになります。

正に、着取りの名手といったところではないでしょうか。

準決勝でも着取りを意識した強烈な攻めに注目です!


前編はここまで。後日アップ予定の後編に続きます!

お楽しみに~(^O^)/


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)


■9/10(土) 16:00〜 RTDマンスリーリーグ 準決勝 初日


■9/21(水) 15:00〜(予定) RTDマンスリーリーグ 準決勝 二日目