2021年連載企画「フローリアン教習所仕様路上復帰計画」その1
昨年末に我が家にやってきた、フローリアン教習所仕様。
まずは我が家にやってくるまでの経緯をご紹介します。
あれは12月18日金曜日の仕事帰りだった。久々にN氏から直電。
年内に引き上げないと、処分されそうなフローリアンがある。
ということだった。
翌19日、N氏に情報をくれたHi氏に電話連絡をする。
フローリアンの概要を聞き、実質の管理者であるHa氏に直接連絡を取っても良いことを確認。
20日の朝、Ha氏から連絡をもらう。26日土曜日の8時に待ち合わせて実車の確認をすることにした。
そんなわけで、26日がやってきました。
ご対面
シャッター付きの車庫に入っていただけあって、腐りは少ないです。
練習用なので、あちこちボコボコですが。
昭和52年式と聞いていたので、てっきり1800のOHC(G180Z)だと思っていましたが、まさかの1600OHV❗️型式PA20でした。
特徴その1
外装では、前後及びクォーターガラスのウェザーストリップにステンレスのモールが付いていません。ドアの窓枠もモール無し、サイドシルもモール無しです。
特徴その2
助手席に、ブレーキペダルが付いています。
そしてエンジンルームには、助手席側に油圧シリンダーが。
特徴その3
漢の3速フロアシフト。
というわけで、大変レアなフローリアン教習所仕様です。
52年登録ですが、細部の特徴から、昭和49年型だと思われます。
後ろ右タイヤが固着して回らず、ウインチで引っ張ってみましたが、ビクともしません。
別件で用事があったので、一旦倉庫に戻り、固着を解消するための工具を持って戻ってこようと思い、現場を離れたら、同行N氏から入電。
管理者さん側が助っ人を集めて、ドラム外したと。
ドラムさえ外れれば、あとは楽勝!
整備を固着解消からエンジン始動に切り替え、準備します。
ガソリン、ホース、キャブクリーナー、スパークプラグ、そして工具。
現場に戻り、キャブクリーナーをキャブレターに直接吹き込み、クランキング。
あっさり初爆を確認。
これはいけそうな気がする!
ホースを携行缶に入れ、フューエルフィルターと接続。しかし、ガソリンがキャブにいかない…。
機械式ポンプを外して分解。
バルブの固着を確認。これでいけると思ったが…ダメ。
とりあえずキャブのフロート室をキャブクリーナーで満タンにして、エンジンを掛けてみる。意外にもエンジンは良く吹けている。調子に乗ってリンケージを押して、ブンブンエンジンを回していると…あれ?フロート室のキャブクリーナーが減らない…
そして濁った液体で満たされている。
どうやら、エンジンをガンガン回したことで、ポンプとキャブ間の詰まりが取れたらしい。よう分からん間に解決。
ちなみにウォーターポンプは完全にロックしていたので、ファンベルトは外し、バッテリー電圧のみで作動確認していました。
あとはクラッチ板の張り付きをなんとかしようといろいろ試みましたがこちらはどうにもならず、そのまま搬送することにしました。
エンジンかかるけど、ブレーキ、クラッチが言うこと聞かない車を動かすのは大変!止め切れずシャッターに激突させてしまいました。その後はエンジン掛けず、クランキングだけで動かし、どうにか倉庫前に収まりました。
ご縁あってやってきた、レアなフローリアン。これからどのように仕上げようか、考えるだけで楽しくなります。
この日掛かったお金
スパークプラグ4本
クレ キャブクリーナー
ガソリン9リットル
以上です。