貸本マンガと戦後の風景本無料ダウンロードpdf
2020.11.10 22:22
貸本マンガと戦後の風景
本, 高野 慎三
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貸本マンガと戦後の風景本無料ダウンロードpdf - 内容(「BOOK」データベースより) 貸本マンガから見える戦後社会と大衆文化。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 高野/慎三 1940年、東京都生まれ。ペンネームは権藤晋(ごんどうすすむ)。書評紙編集者、青林堂の『ガロ』編集者を経て、北冬書房代表。貸本マンガ史研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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本書は「まんだらけZENBU」の8号から59号に連載したものを1冊にまとめたものです。まんだらけの代表の古川益三さんと筆者の高野慎三さんとの付き合いも50年近くになるとのこと。1970年代、学生に人気があった「ガロ」の編集に関わってきた筆者ですから、それだけこの世界の奥深さを描ける人生の年輪の深さが本書に結実していました。白土三平、つげ義春、そしてその弟のつげ忠男、水木しげるなどの貸本マンガでの足跡とそれぞれの描いた作品の背景を丁寧に記しながら、戦後の日本の在り方にも言及した内容でした。やはり、筆者が評価するマンガ家たちへの言及は生き生きしていますし、愛情が伝わってきます。そして、筆者は60年安保世代でもありますので、その背景にある考え方が著作の隅々まで貫かれていました。30pの「紙芝居、赤本から貸本マンガへ」の項目に興味を覚えます。テレビが台頭し、紙芝居が衰退し、映画と貸本マンガが隆盛していた1950年代の世相も生き生きと綴られていました。掲載されている貸本マンガのほとんどを知りません。それでも興味を惹くというのは書かれている内容の面白さに他ならない照明だと思っています。復刻で読んだものもありますが、筆者の優れた貸本マンガのコレクターとしての役割と位置づけも見て取れました。戦後の東京の復興しつつある姿も筆者の思い出の中で紹介されています。戦後の日本について実に詳しく描かれていました。記憶力の良い方ですから、その当時にタイムスリップしたかのような往時の描写にも惹かれました。貸本マンガを述べながら、まさしく戦後の日本の世相を描き出す筆力にも感心せざるをえません。第6章の「貸本マンガと戦後大衆文化」の「任侠映画と佐藤まさあきの劇画」では、「貸本マンガという存在が、社会=生活と密着していたからにほかならない。(216p)」とし、「敗戦から十数年を経て、焼け跡の風景が消え、経済復興のまっただ中にあった頃といっていい。」「日々の暮らしは、まだ貧しかった。新刊本を手にするだけの余裕などまったくなかった。だからこそ貸本屋が繁盛したのである。(216p)」と述べていました。その通りですし、本書の著作の魅力もその視点が貫かれている点にもあるでしょう。他にも随所に興味深い叙述、指摘が満載でした。とても読み応えがある内容ですので、読みだしたら読むのをやめられない不思議な魔力がある本でした。貸本屋という商売を知っている世代も減ってきました。当方は、その貸本を利用した最後の世代に当たるかもしれません。近所に2軒貸本屋があり、銭湯の帰りに立ち寄った思い出が過ってきました。その内、1軒はすぐに廃業し、残りは古本屋として最近までやっていたわけですが。そんなノスタルジーにも浸れた本でした。滅多に知りえないジャンルの本との出会いは好奇心をかき立てます。記憶に残る本となりました。
de 高野 慎三
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