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退屈と惰性と 改

ER サンストリーカー レビュー

2021.01.07 09:11

 今回のレビューは、トランスフォーマー アースライズ より、

“ER-11 サンストリーカー” です。


 オートボットの黄色いナルシストこと、

“戦士 サンストリーカー” が、

アースライズで発売されました。


 日本国内一般発売分ではオートボットのトリを飾ることになったサンストリーカー。

 奇しくも、双子の兄弟サイドスワイプ(ランボル)は前シリーズのシージでデラックスクラス以上のアイテムとしては最初に発売されたので、そのへんも意識した発売順だったりは・・しないか、べつに。

 さてサンストリーカー、初代アニメに登場する面子のなかでは色味的にも派手ですし、けっこう印象も強かった気がするんですが、オリジナルトイは日本では単品発売されず、シリーズ展開のけっこう後半になってスキッズ、バズソーとの3体セットで発売されました。

 実はそのセット、持っていたんですが、3体すべて壊してしまったので随分前に処分してしまいました。

 本当にものを丁寧に扱わないな、昔の僕・・

 リメイクでは、変形! ヘンケイ! トランスフォーマー(以下、ヘケヘケ)において双子であるランボル(およびアラート)のリデコで、ユナイトウォリアーズ(以下、UW)ではスタントロンのメンバーでビークルモードのモチーフが同じブレークダウンのやはりリデコで、コンボイグランドプライムの一員として発売されたりしています。

 今回は、リメイクとしては初めての完全新規型なのか!? と思ったんですが・・


  それでは、レビューしていきます。


ロボットモード

 サイドスワイプと双子の兄弟といいながら、ロボットモードではほとんど似ていないサンストリーカー。

 ヘケヘケでは上半身の前後を入れ替えるというアイデアで見事流用していたのですが、今回はなんと同じくアースライズで発売されたホイルジャックのパーシャルで再現されています。

 とはいえ、ほとんどのパーツが新造になっており、印象はかなり違っています。

 もちろん、プロポーションはほぼ同じなのでイメージよりは若干ずんぐりしているような気がしないでもないですが・・まぁ、オリジナルはべつとしても、これまでのリメイクと較べるとずっとスマートにはなっていると思います。

 肩の突起には5㎜穴が空いているのですが、ここは軸だったほうがオリジナルのデザインに近くなったかも。

 メインカラーのイエローはおおよそが成型色ですが、黒色成型の前腕と胸部パーツ(ビークルモード時のルーフ)は塗装で再現されており、この色味が成型色とけっこう違うのがなんとも・・まぁ、触っているうちにそれほど気にならなくなるんですが、写真に撮るとやっぱちょっと目立つなぁ・・

 背面もすっきりとまとまっています。

 シルバーに輝くブースターと脛裏のクリアブルーのラインがお洒落。

 

付属武器

電子推進ブースター

 その名の通り、ブースターです。本来は武器ではありません・・が、付属品はこれだけです。基本は背部に装備するのですが、

 取り外して手に持たせることができます。

 なにかそれっぽい形態への変形ギミックとかがあればよかったんですが、そのまんまです。

 2連装のビーム砲とか、そういう解釈でいいのだろうか?

 これはこれとしても、せめてもう一つオリジナルに付属した手持ち武器に似たものを用意してほしかったです。

 アースライズは全般的に単体に付属する武器パーツが少ないのが残念ですね。

 しかもこれ、軸が短くてしっかり保持できないし・・


ビークルモード

 オリジナルではランボルギーニ・カウンタックに電子推進ブースターを搭載した架空の車種、スーパーカウンタックに変形しましたが、今回はこれ、どうやらサイバトロンモードですね。

 というか、そうだという前提で話を進めていきます。もちろん、異論は認めます(笑)。

 ともかくもスーパーカーにトランスフォーム。

 フロントウインドウの裏面には幾何学的なディティールが入っており、やはり裏面から塗装もされています。その段階で、これは人間が乗り込むものではなさそうだ。と思った次第で。

 しかしまぁ、鮮やかな黄色い車体にブースターを積んだ姿はまさしくサンストリーカー。

 ただなにか足りないと思ったら、リアウイングがないんですね。

 変形はおおよそホイルジャックと共通ですが、後部(ロボットモードの腕部)の配置が異なっています。

 また、前部の上下がホイルジャックとは逆になっており、サンストリーカーの場合はロボットモードの脛の前面がビークルモード柄は裏面にきます。

 にもかかわらず、ロボットモードのつま先はビークルモードのボンネット(で合ってる?)のデザインのまま。

 つまり、つま先は上下(裏表)でほぼ同じデザインになってるんですね。なかなか珍しいパターン。

 ブースターを外すとこんな感じ。

 シージ(SG)版サイドスワイプのビークルモードにかなり似た雰囲気です。

 

 後部にリアウイングがあればカウンタック感が増すということなので、なにか見立てられそうなパーツを探してみましたが・・なかなかないですね。

 というわけで、教えてくれた方の見立てを丸パクリ。

 ER スーモークスクリーンの方の武器を横向きに取り付けてた状態です。

 ・・うん、やっぱシルバーに塗らなきゃウイングに見えないな。

 でもちょうどいいサイズ感で、砲身がわずかに斜め上に向かっているのもウイングっぽい。よく見つけてくれました(感謝)。

 なお、ホイルジャックのウイングでは軸と穴の位置関係が悪く互換性がありません。


 アースライズで発売されたオートボットの初代メンバーは全員、地球上のビークル(一部怪しいのもありますが)に変形するアースモードの姿であったのに、サンストリーカーだけ(たぶん)サイトロンモードのビークルに変形・・

 ということは、ロボットモードもサイバトロンモードということになるんでしょうか?


比較画像

 まずヘケヘケ版と。ロボットモードで。

 ヘケヘケ版でかいな・・

 どちらがよりサンストリーカーらしいかといえば、それはやはり今回のERのほうに軍配が上がると思うんですが、ヘケヘケ版は双子のランボルのリデコ・・というかほぼリカラーに頭部変更のみなのですが、先にも言ったように上半身の前後を入れ替えるという手法でサンストリーカーのロボットモードを再現しています。

 双子設定なのにオリジナルからして型が違うという問題を、きっちりとクリアした良案だったと思います。

 ただうちのコは胸部パーツが真っ直ぐにできないという不具合が・・


 ビークルモードでも。

 ヘケヘケ版は一応アースモードということになりますかな。

 若干丸みを帯びていますが、もちろんブースターも、リアウイングもあり、カウンタック感は再現されている感じ。


 UW版と。ロボットモードで。

 ブレークダウンのリカラー頭部変更でしかないので、再現度は決して高くありません。

 胸部パーツとか、塗装でそれっぽくしてるだけですしね。

 ちなみに、同じ型を使ったホイルジャックもいます。そちらも再現度も言わずもがな。


 ビークルモードでも。

 ブレークダウンもビークルモードがランボルギーニ・カウンタックということで、こちらの再現度はそれなり。

 しかも、合体用手足パーツが電子推進ブースターを模した専用のものになっており、ほかの流用アイテムと較べると少し優遇されている感はあります。


 ER ホイルジャックと。ロボットモードで。

 最初に宣材画像を見たときに、構造は似てるっぽいけど、外装は全然違う感じだし、新規なのかしら? とも思ったのですが、やっぱり流用でした。

 しかしかなりの割合で新規パーツが使われており、しっかり差別化されています。

 本来見えない頭部の基部パーツや胸状は真の基部パーツまで微妙に形状、ディティールがちがうという・・むしろ共通のパーツを探すのが大変なくらい。

 ていうかこれ、共通パーツある? 基本構造を踏襲してるだけかもしれない・・そういうのもパーシャルって言っていいいのかな?

 マッドサイエンティストのお爺ちゃん(おっさんかな?)とナルシストの兄ちゃんを同じ型で再現してしまうトランスフォーマーの懐の深さよ・・(笑)。

 立ち方もそれぞれのキャラを意識すれば、もうまったくの別人ですね。


 ビークルモードでも。

 外装パーツがまるっと変更されているので、フォルムは似ているものの、まったく別の車種に見えます。

 アースモードとサイバトロンモードの違いあるとはいえ(たぶん、ですが)、タイヤすら流用されていません。

 おおよその変形パターンは共通なのは先に言ったいた通り。全体にカッチリ感が増しています。

 SG サイドスワイプと。ロボットモードで。

 今回、サンストリーカーがサイバトロンモードになったのは、アースモードが発売されていないこの兄弟とのツーショットのためかな? という気もします。

 もっとも、ロボットモードではご覧の通り全然似てないんですけどね。

 プロポーションもまったく違う。

 サイドスワイプと並ぶと、サンストリーカーは随分スマートに見えますね。


 ビークルモードでも。

 一方でビークルモードはけっこう似た雰囲気になっています。

 しかし、サイドスワイプはメインカラーがほぼほぼ塗装なのに、サンストリーカーは・・

以下、画像

 可動性能については今さらとくに言及することもなし。もちろんよく動いてくれます。

 基本的にはパーシャル基であるホイルジャックと同等ですが、腕部構造の変更で拳の回転ができなくなり、代わりに内側へのスイングが可能になっています(変形都合で収納することになったというだけですが)。

 太股と脛の長さのバランスがあまりよくないので、立て膝は微妙。

 肩は若干ですが上方への跳ね上げが可能。

 特徴的な突起のせいでそもままだとあまり真横に上げられない腕も、この構造のおかげで画像くらいの位置まで上げることが可能に。

 スタンド対応穴は腰裏にあります。

 ブースター装備のおかげで、一応サイドスワイプと並んで飛行も可能なので、初期オートボットとしては貴重な航空戦力という側面もあります。


 ブースターを武器として持たせて。


 やっぱりピンとこないなぁ。

 仕方ないのでヘケヘケ版、UW版から拝借・・

 したけど、これらもイマイチピンとこない(笑)。


 アイアンワークス×2を使ってアーマーアップ。

 ・・うん、似合わないな。

 たぶんサンストリーカーの美意識には適わないでしょうね。

 とりあえずパーツを全部付けようとする習性が、僕にはあります(笑)。


 これくらいがちょうどいいか。

 飛行能力を向上させつつ、武装もスタイリッシュに強化できた気がします。

 色味もマッチしてますしね。


 行くぜ ブラザー、後れをとるなよ!

 出撃するランボルギーニ型たち。

 アラートとの正しい関係性ってどういう感じなんですか?


 おまえたち、いつまでもそんな格好でいないで、早く新しい土地に相応しい格好をしないか!

 地球にはTPOって言葉があるんだぞ!

 理不尽な司令官の説教に耐える5人。

 べつに俺たちだって好きでこのまんまなんじゃない!

  まぁ、この段階で登場したサンストリーカーは、ポリシーを持ってサイバトロンモードのままでいるのかもしれませんが。


 トランスフォーム!

 ロボットモードでは誤魔化せても、ビークルモードに変形すると明らかになる郷愁の想い・・

 こうなるとアイアンハイドはむしろ右側か?


 しかし、初代のカーロボメンバーもかなり揃ってきたなぁ。

 3月にはモール限定でラチェットとブルーストリークが来ますし、キングダムでインフェルノ、そしてトラックスの発売も確定しました。ジャズもスタジオシリーズで合流します。

 となると、あとはスキッズくらいか・・でも、まさかのマスターピース化の弊害で、通常ラインでは出なさそうだな。


 以上、“ER サンストリーカー” でした。


 リデコやパーシャルは一方が一般ならばもう一方はモール限定になりがちだったアースライズにおいて、ホイルジャックがすでに一般販売されているにもかかわらず一般販売されたサンストリーカー。

 日本でも相応に人気があるということなんでしょうかね。

 やはりホイスト&トレイルブレーカーとは違うか。

 なおグラップルとクリフ・・

 ホイルジャックもよい出来でしたが、サンストリーカーはそれからさらにブラッシュアップされたように思います。

 ロボットモードの再現度もさることながら、ビークルモード時のカッチリ感が向上しているのが好印象でした。

 ホイルジャックのビークルモードはバンパーが微妙に浮いた感じになったり、腕部の収まりが若干悪かったりした(個体差かもしれません)のですが、サンストリーカーではそういったことはありませんでしたしね。

 塗装と成型色の色味の違いは慣れれば(そういうものだと解釈すれば)さほど気になりませんし、武器についても、そういうときのためにウエポナイザーやモジュレーターがいるとも言えるので、まぁよしとしましょう。

 ただ、アーズライズなのにビークルモードがアースモードじゃない・・ここはさすがに捨て置けないかなぁ。

 いやもちろん、サイバトロンモードのサンストリーカーとすればとてもよいものなのですが、シージならともかく、なんでアースライズの最後にまたサイバトロンモードのキャラを出してきたのか? と。

 もっとも、昨年末に配信されたネットフリックスのアニメ版アースライズは地球に至るまでの物語であり、そもそも登場するトランスフォーマーたちは全員サイバトロンモードのようです。

 オプティマスやスタースクリームを始め、シージでサイバトロンモードでトイが発売された面子も続々とアースモードで再登板したので、てっきり地球上での話になるものと思っていたんですが 、まだ宇宙だったんですね。

 そりゃクインテッサとかも出てくるわ。

 で、最終章のキングダムで地球に降り立ち、ビーストウォーズが始まるのだとすると、アニメにアースモードが登場することはないのかもしれません。

 2010系キャラの扱いもどうなるのか? そもそも登場するのか・・

 と、ここまででお察しの通り、僕はまだシージもアースライズも観れておりません。

 ネトフリ加入してないからね。環境的に見辛いからね。

 きっとそのうちBDが発売されるでしょうから、そうしたら買って観ます。


 しかしそのへんのことを鑑みると、アースライズにおける往年のキャラたちのアースモードでのリメイクはファンサービス的な意味合いが強いのかな? とか思ったり。

 そんななかで今回、サンストリーカーが(たぶん)サイバトロンモードになったのは、やはり先にも言ったサイドスワイプとのバランスを考えてのことだと思いたいです。

 とりあえずサイバトロンモードでまず出して、後々アラートも含めてアースモードを発売するつもりなんじゃないかなぁ。

 どちらもパーシャルで再現可能だと思うので、可能性はあると思いますが、どうでしょうか?


 といったとことろで、今回は終了。

 またのご訪問を。