DOVIZIOSO14
ドヴィジオーゾとSUOMYの軌跡を辿るお話。
2017シーズンで、ドヴィジオーゾは誰もが認めるマルケスの対抗馬として力を発揮しましたので、2018シーズンはチャンピオン候補として迎えることになりました。
初戦カタールではテストでも好調を維持し、マシンとのマッチングも完璧なようです。
戦前の予想通り、FPから絶好調。予選は5位となりましたが、フリー走行中のペースはマルケスと2人で他を圧倒していました。
レース序盤はグループ後方につけ、徐々に順位を上げていくドヴィジオーゾの勝ちパターンで進んでいきます。
そしてラスト5ラップで計算通りトップにたち、ドヴィジオーゾ、マルケス、ロッシが4位以下を離していきます。
計算通り走っているドヴィジオーゾに対して、マルケスもそれ以上に計算通りの走り。中盤以降、ずっとドヴィジオーゾの後ろについて、勝負所を絞っていきます。
最終ラップ、何度もマルケスが仕掛けるも抜くまでに至らず。ドヴィジオーゾが苦手としていた右の連続高速コーナーでもなんとか踏ん張り、最終コーナーへ。
2017年のオーストリアともてぎを彷彿させる、ブレーキングとクロスラインの勝負になり、立ち上がりはドヴィジオーゾが優勢。
ゴールラインまでは距離があるので、マルケスも十分に加速して並びかけるも、0.027秒差でドヴィジオーゾが前。
チームと一体感が強まったドヴィジオーゾの勝利で幕を開けた2018年開幕戦でした。
2018年仕様のヘルメットはトレードマークの馬が2頭とも黒馬になりました。
今シーズンは獰猛に挑む決意表明でもありますが、実のところはスポンサーデザインの関係で白バックが使えないという事情。
しかし、獰猛になりすぎたのか、少しペースを乱してしまう2018年なのでした。
ではまた、次回に続きます。