LIFE3.0──人工知能時代に人間であるということ

によって マックス・テグマーク

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ペーパーバック : 512ページ ページ
作者 : マックス・テグマーク
出版社 : 紀伊國屋書店 (2019/12/27)
コレクション : 本
ISBN-10 : 4314011718
フォーマット : 単行本
発行日 : 2019/12/27
平均的な顧客フィードバック : 3.8 5つ星のうち（7人の読者)
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AIは既に様々な形で我々の生活に入り込んでいるが、超知能AIが出現すると人間の生活はどのようになるのか、という「近未来」や「超未来」を垣間見させてくれる一冊。人間が超知能AIの開発に成功したら、そのAIは急速に自らの能力を高め、莫大なお金を稼ぎ、人間をコントロールし、地球は一つの権力によって司られる「近未来」が想像出来る。本書のタイトルである「Life 3.0」とは、1.0が何代にも亘る進化によってのみ変化出来る生物学的段階を云い、2.0は自らのソフトウェアの大部分を設計し直すことが出来る(人間は言語や職業などの複雑な技能を習得出来る)文化的段階を指し、3.0はソフトウェアもハードウェアも自らをデザインする能力を持つ技術的段階を云う。1.0は40億年に始まり、2.0は10万年前に現れ、3.0はAIの進歩によっては今世紀にも誕生するかもしれない、という。多くの専門家は数十年から100年の間にAIが人間のレベルを上回ると予想しているが、それが(人間にとって)良い未来をもたらすか、悪い未来となるか、どちらとも云えないか、と云う点については見解が分かれる。AIがもたらす未来については、まだ分からないことも多いが、筆者らが中心となり、設立された「生命の未来研究所(FLI)」とその研究に賛同・参加する専門家が議論を始めたことは、恐らく人類にとってのgood newsと云えるのであろう。AIが人間にどのような影響を及ぼすかを考えるには、そもそも知能とは何か、意識とは何かを考え、時間軸を果てしなく長く採り、地球や宇宙にどのように作用するかを考えることに意義がある。元々は宇宙論を専門とする理論物理学者の筆者が、著した本書は様々な角度からAIに関わる研究テーマを掘り下げている意欲作。