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NPO法人 保護ねこ ピリカ

2020年振り返ると。

2021.01.07 14:00

2020年

新型コロナウイルスに翻弄された1年でしたが、保護された仔猫達のほとんどが新しいお家に行く事が出来ました。


保護ねこピリカを立ち上げて2年目で、スタッフ数も増えて活動も活発になってきたと同時に、保護する仔猫達の状態が悪いのが続きました。

ちょうど新型コロナウイルス感染拡大防止で仕事が在宅ワークになったので、状態の悪い仔猫達の面倒を見ることができたのはありがたかったです。

娘も大学がリモートになって帰ってきたので、手伝ってくれて助かった命が増えたと思います。


現場に保護しに行く時は緊張します。

どんな状態なのか、見るまでは解らない。

保護依頼がきて保護するまでに時間が勝負です。

早く保護しないと仔猫はすぐに生死にかかわるからです。

昨年はほんとに状態の悪い仔猫が多く、病院の先生と連携しながら生きるための治療とお世話を優先に動いてきました。

その中で助からない命もあり、悲しい思いをしましたがその経験を次に活かして新たに助かった命もありました。

この仔猫はある日突然公民館の敷地に4匹兄弟で現れて、しばらく近くの方がごはんをあげていたのですが道路に近くて危険だし親もいないようだから保護をして欲しいと、班長さんから連絡がきました。

2匹は自分のお家で飼いますが、2匹は保護して下さいと。

保護の調整をしていた夜中に、1匹がうずくまっていたから捕まえて家に連れてきましたと。

頭から血を流していると。


次の日の朝に保護に行きました。

残りの3匹は捕獲器で保護して、頭に怪我をした仔猫を見た瞬間

「これはやばい!!死ぬかも?」

頭が直角に曲がって、回転しながら歩いてました。


診察の結果

大人の猫に噛まれたのだろうと。 

その影響で首が傾いている。

他の兄弟は元気でしたが、この子は体も小さく弱々しかったので逃げ遅れて噛まれたのかも?

下痢もひどく、ごはんも食べない。

毎日消毒にいき頭の傷の中を洗浄してもらい、点滴と薬を飲ませながら強制給餌。

娘が3時間おきに流動食を食べさせたおかげで生き返りました。

斜頸は治りませんが元気に大きくなりました。

この子は譲渡対象にはできないのでピリカの看板猫として、代表の家で家猫と保護猫の中で生活しています。

この仔猫は2匹で保護しましたが、親が違うので週令も違いました。

生後10日くらいだけど、とても小さくて120グラムしかなく首の所に傷がたくさんあり血だらけで目も潰れていました。

この仔猫を見たときにも

「やばい!!死ぬかも?」

病院で目を開けたら膿がたくさん出てきて、このまま放置すると失明してたねと。

もう1匹もフラフラでまともに歩けませんでした。

保護される仔猫は生死ギリギリのラインで保護されるケースが多く、初期治療が大事になってきますが、

あまりにも小さいとできる事が限られるため、あとは生命力にかけて最善を尽くすだけです。


保護したからには生かすために頑張れねば。

ダンボール箱と発泡スチロールの箱にカイロを入れて保温しながら育てました。

3〜4時間おきにミルク、排泄、首の薬をつけてと。

生きてるかな?と箱の中を除くのが怖い毎日でした。


もう1匹の仔猫もおしっこが出なくて、血尿が出たりと気が抜けない日々が続きましたが少しずつ成長をして、新しいお家に行く事が出来ました。


さばとたい

保護したばかりの時は、人間が怖くてこんな感じ。

いわしとほっけ

かなり汚れていて白地がグレーになっていました。

海獣シリーズ

くじら、いるか、しゃち、あしか、らっこ、じゅごん。

この兄弟は保護主さんのお家にいたので綺麗でした。

1月に保護依頼がきたダブルキャリアの幸多。

保護時には足を怪我していてガリガリに痩せていましたが今では幸せ太りでムチムチボディに。

2019年5月に親子で保護したあまごとぶりとかつおとまぐろ。

ドロドロで何回も出産を繰り返していたのでしょう。

口腔内に炎症があり、臭いよだれが常に出てましたが必死に子育てをしていました。

出産後5日で保護。

4匹仔猫がいましたが、1匹は保護時には亡くなっていてまぐろは生後15日でお空に行きました。


ぶりとかつおは2匹揃って譲渡されました。

兄弟で同じお家に行けたので良かったです。


あまごは保護主さんが、引き取ってくれて幸せに暮らしていましたが進行性の癌で治療をしましたが回復せず。

2020年2月

あまごはさくらちゃんとなって、虹の橋を渡りました。