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そとねこ病院 HOME

FIP と向き合う✊

2021.01.11 04:03

年末から、難病である猫伝染性腹膜炎(FIP )の治療を始めた保護猫がいます。


生後6ヶ月で猫エイズ陽性の三毛猫、たまちゃんです。


彼女は、バイト先の病院に不妊手術のため来院した風邪引きの野良猫で、

人懐っこく可愛いのですがエイズ陽性のためリリースということになったので、私が保護することにしました💦


昨年春、我が家からFIP のために天国へ旅立った保護猫がいました。

茶トラで同じく生後半年の女の子、すずめちゃん。

新薬での治療を検討していましたが、悪化が早く、

FIP の検査結果が返ってくる前に亡くなりました。

具合が悪いかな?と思ったわずか3日後のことでした…。


警戒心が強く触れない子でしたが、弱っていたせいか、

亡くなる前日に最初で最後、膝の上でゴロゴロ言ってくれたのが忘れられません。



今回のたまの診断は、FIP ドライタイプ。


比較的診断がつきづらいタイプで、初期症状が顕著でなく迷いましたが、

すずめのことが頭をよぎり、初期の時点でFIPに関する検査に出すことで間に合いました。


また、すずめの時にFIPや新薬についての情報を仕入れたおかげで、

今回は迷いなくスムーズに新薬での治療を開始することができました。



たまは人懐っこく可愛くて、

今まで何度もお声がかかりお見合いもしましたが、

タイミングが合わず、なぜかここまで譲渡されず残っていた子でした。


きっとこのために、この治療のために、神様が残しておいてくれたんだと心から感謝しています。


薬が効いて徐々に食欲が戻り、

まだ全快ではないですが元気になりつつあるたまちゃん。


新薬の存在に心から感謝します❣️



ただ、新しいお薬なので長期的なデータに乏しいこと、FIV陽性であることの影響などがまだわからないこと等より、

たまは一旦譲渡対象から外すこととしました。


治療を終えて元気になった後、彼女にとってのベストを探りたいと思います。


我が家は新潟出張のために定期的な長期留守があるため、きちんとした投薬が難しく、

たまは現在「ペットのお宿ちえのわ」さんでお世話になっています。


関わってくださるスタッフの皆様に、感謝し尽くせません。


色々と苦労の多い昨今ですが、

きっと2021年は明るい年になるかな、なるよね。

たま、生きるよ。


世の中が大変な情勢となっておりますが、

どうか一日も早く平穏な日々が戻りますように🙏