【WSET L3合格体験】ワインの視野が広がった
ハジメさんは、2018年にエキスパートを合格しました。1次は独学、2次からアカデミー・デュ・ヴァンに通ってくださいました。WSETのクラスでは必ず宿題を提出し、早いうちから成果を出されていたのが印象的です。
---------------
ハジメさん(2020年WSET®Level3合格)
私は2018年にJSAのWE資格を取得し、更にワインの勉強をしたいと考え、2019年秋冬からWSET Level3の講座を受講しました。当初の予定では2020年5月上旬に受験するはずでしたが、コロナ禍の影響で、8月中旬受験となりました。
1. 理論試験
よく言われることですが、WSET Level3は細かい暗記はさほど求められない一方で、何故(Why)・どのように(How)がよく問われ、また、選択式ではなく記述式の問題が比重を占めるため、慣れるのに苦労しました。
ただ、「なぜこのワインはこのような価格となるのか」、「この産地で造られたワインはどのようなスタイルになるのか」等を学んでいくため知れば知るほど面白く、また習ったことが様々なところで繋がっていくため応用が効きやすいのも魅力であると感じました。
勉強方法としては、①授業で出された課題を解くこと、②授業で習ったこと、教科書に書いてあることや地図を手のひらサイズのノートにまとめ、通勤時間等空いた時間に繰り返し読むことが中心でした。最初はなかなか頭に入らなかったことも何度も行ったおかげで、知識として身についていきました。
2.テイスティング試験
WSETのテイスティング試験は選択式ではなく記述式であるため、まずはドライテイスティングをできる限り毎日行い、WSETのフォーマット・書き方を身に着けていきました。本来は実際にテイスティングをしたほうがより力がつくのでしょうが、資力的な事情もあり実際に飲むのは授業時や週末が主となりました。とはいえ、毎週先生からドライテイスティングの採点をしていただいたおかげでフォーマットどおりの回答はほどなくして書けるようになりました。
記載内容については、どのワインに対してどの用語が使われやすいか等、授業で習ったこと、教科書に書いてあることを頭に入れていきました。
個人的には複雑な要素を感じとりやすいワインより、シンプルなワインのテイスティングが難しく感じました。シンプルなワインだと断定する勇気が無く、自分が他の要素を嗅ぎとれていないだけではと迷うことが多くありました。結局は多くのワインに当たって練習するしかないのだと思います(かくいう私はその自信の無さを払拭できるほど練習できておらず、試験時は頭と感覚をフルパワーで使い全然余裕はありませんでした。)。
3.コロナ禍以後
春頃に新型コロナウィルスの影響で試験実施日の延期が決まったときは、緊張が切れたことや、慣れない日常に対するストレスもあり、正直に言えばモチベーションが下がりました。それまで毎日行っていた勉強の時間が少なくなり、1か月はほぼ勉強しなくなりました。試験が2か月近くに迫ってようやく再度火が付くようになりました。
ブランクはありましたが、記憶に残りやすい先生の授業のおかげで、また以前勉強していた知識が定着していたため、ペースを取り戻すのにさほど苦労はしませんでした。勉強方法はコロナ禍以前と特に変わりはありません。
4. 最後に
自分で選んだ挑戦とはいえ試験が億劫に感じることは度々ありました。その際は、授業で習ったワインを飲んで、身に着けた知識をより実感できるようにしてモチベーションを保っていきました。そのおかげでそれまではあまり意識していなかったスペインやオーストラリア、南アフリカのワインにはまり、よく飲むようになりました。
WSETを受けて視野が明らかに広がったと実感しており、受験を通じて得た知識はこれからもワインを学んでいく上での基礎になると思っています。
最後になりますが、分かりやすくそして面白くワインについて教えていただいた紫貴先生を始め、一緒に頑張ってきたクラスメイトの方々にこの場を借りて深く感謝を申し上げます。
ーーーー
講師からひと言
ドライティスティングは毎日やる…というのが紫貴クラスのモットーです。勉強のスターターにとてもいい作業だと思います。ハジメさんはこの言葉を守ってくださったおかげで、早い段階から、フォームにそったコメントが書けるようになっていました。努力に勝るものがないことを証明してくださっていますね。