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はじめての屋根リフォームガイド~現場調査のポイント

2021.01.20 03:00

屋根は雨風から家を守る重要な部分で、定期的なメンテナンスが必要な場所だ。屋根リフォームの基本を学び、いざという時に対処出来るようにしておこう。


現場調査のポイント

屋根工事における現場調査の基本的なポイントを紹介。最適な屋根工事を提供しよう。



屋根勾配

屋根勾配は屋根面積を計算したり、屋根材を選定する上でも重要な情報だ。勾配は、水平方向と高さの比率で表される。水平方向に10寸いったところで5寸上っていたら5寸勾配となる。急勾配になると屋根足場の検討が必要になる。


雪止めの取り付け位置と周囲の状況

葺き替えや重ね葺きをする場合は、既存の雪止め金具の取り付け範囲を確認しよう。新たな屋根材が既存屋根材より滑りやすい材質の場合は2段や3段にしたり、範囲を広げることもある。隣家が近い場合は特に注意しよう。


雨樋の形状と傷み具合

軒樋の形状は角型と半円型がある。既存の雨樋の形状で流水量がまかなえていない場合は、半円型→角型→外側がせりあがった形状の角型にランクアップを。また継ぎ目から水滴が落ちてくる等、雨が降っている時に不具合がないかを確認しよう。足場を立てる機会に出来る事があれば提案に活かそう。



【基本ポイント】

築年数と屋根リフォーム歴

屋根リフォーム歴があり、屋根材は傷んでなくても、築年数を考慮しよう。下地の野地板が古ければ、下地の劣化もありえると考えて調査しよう。


アンテナの有無

最近は屋根の上にアナログアンテナが立っている家を見かける事もなくなってきたが、まだ立っているならば、その役目を終えて無用なので屋根工事の際に撤去を勧めよう。


雨漏れした事があるか

現状していなくても以前雨漏れしている可能性もある。雨漏れの場所を特定する方法としては散水試験やサーモグラフィーなどによる調査方法がある。


太陽光や温水器の設置

設置されている場合は、工事で脱着の必要がある可能性も。仮置き場を確認する必要がある。またメーカーと連絡を取る可能性があるので、メーカー名と品番を控えよう。