【1979 ロサンゼルス Making it Safe サンタモニカ アメリカ】
1979.06.22-1979.09.15
1979年、当時ロサンゼルスで盛り上がっていたフェミニストアート最前線のアートスクール、ウーマンズビルディングに参加していたモニカは、そこで出会ったスザンヌ・レイシー(Suzanne Lacy)からロサンゼルスでのMaking it Safeへの参加を打診された。
https://www.againstviolence.art/making-it-safe
https://www.suzannelacy.com/making-it-safe-1979
Making it Safeは、サンタモニカのオーシャンパーク地区にあるコミュニティ組織グループであるCommunitasから、この地域の女性に対する暴力についての意識を高めるよう依頼されたプロジェクトで、さまざまなパフォーマンスやレクチャーが企画されていた。
これはレイシーが「非鑑賞者志向のパフォーマンス(non audience oriented performance.)」と呼んだもので、現在ではリレーショナルアートやソーシャルプラクティスと呼ばれるものであった。プロジェクトには多くの要素があり、コミュニティのさまざまなセクターを対象としていた。
集会が開催され、詩の朗読会、近親相姦を非難するための公開セッション、メインストリートの敷地内の大規模な展示会などがおこなわれた。チラシ、メディアへの介入、老人ホームでの自衛講座、親密な対話があちらこちらで行われ、最終日にはプロジェクトに何らかの形で参加した250人の女性の参加を得て、地元の公園でのキャンドルライトによる大規模なデモンストレーション・パフォーマンス・ディナーで終了した。
Making it Safeはレイシーの作品で多くの人たちが協力して作ったものだが、展覧会のように自分たちの作品を作るスペースも含まれていた。
そこでモニカは前年メキシコシティ近代美術館で行ったThe Clotheslineをもう一度作ることにした。
その中での質問は、オーシャンパークの住民の不安に対する認識と、彼らがより安全に暮らすための提案についてのものだった。この展示はメキシコシティ近代美術館での展示よりもシンプルなものになった。
街角に立ち、通りを行く女性に声をかけたり話を聞いたりするだけでよかった。
そうして最終的に集まったカードは地元の図書館に展示された。
よりシンプルな形式ではあったものの、それは最初と同じように、私たちの多くが受けている性暴力について話すために、他の女性とコミュニケーションをとるのに良いツールであることは明らかで、そしてそれはとても人々を惹きつけた作品であった。
photo:https://www.againstviolence.art/mis-more