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Our Clothesline with Mónica Mayer

【2017 ロサンゼルス Radical Women: Latin American Art 1960-1985 ロサンゼルス ハマー美術館 アメリカ】

2021.01.13 01:44

 2017.09.15-2017.12.31

1979年のロサンゼルス、オーシャンパークでのMaking it Safeの記録が、2017年9月15日から12月31日までカリフォルニア州ロサンゼルスのハマー美術館で開催された「Radical Women: Latin American Art 1960-1985」で発表された。その中にはThe Clotheslineの再活性化が企画が含まれていた。


セシリア・ファハルド=ヒル(Cecilia Fajardo-Hill)とアンドレア・ジュンタ(Andrea Giunta)がキュレーションを担当したこの素晴らしい展覧会では、15カ国から100人以上のラテンアメリカ人アーティストの身体、そのパフォーマンス性、政治的存在感、エロティシズムを中心とした作品が一堂に会した。


この展覧会は、アナ・メンディエタ(Ana Mendieta)やマルタ・ミヌジン(Marta Minujín )として広く認知されているアーティストから、アナ・ヴィクトリア・ヒメネス(Ana Victoria Jiménez)のように現代美術のナラティブからは無視されているアーティストまで、多くのアーティストの作品を研究するために約8年の歳月を費やして開催された。


メキシコ内では女性アーティストは注目されることは少ないため情報が流通しておらず、奇しくもアメリカでメキシコの女性アーティストが紹介されることで交流が図られた面があった。


そこでは40人もの中南米のアーティストがオープニングに集まり、交流を深めたのだ。

並行して行われた活動の一環として、シンポジウム「The Political Body in Latina and Latin American Art」が開催され、モニカもそこでスピーチを行った。

カルメン・マリア・ハラミーヨ、ロドリゴ・アロンソ、ロジーナ・カザーリ(Carmen María Jaramillo, Rodrigo Alonso and Rosina Cazali)などの作家による学芸員によるテキストを含むカタログはこちら

ジリアン・スニード Gillian Sneedが書いたカタログのレビュー。

本展は2018年4月13日から7月22日までニューヨークのブルックリン美術館で開催され、その後、サンパウロのピナコテカに巡回した。残念ながらメキシコに持っていくことはできなかった。


展覧会ではモニカの作品がいくつか紹介され(Lo Normal、El Tendedero L.A.のドキュメンテーション、Sometimes my fantasies frighten me)、1980年代初頭にマリス・ブスタメンテMaris Bustamanteとモニカが設立したフェミニストアートグループPolvo de Gallina Negraからは、MOTHERS!プロジェクトのビデオが2本と、「レイプのレシピ(la Receta para hacerle el mal de ojo a los violadores)」や「他者の身体の権利を尊重することは平和である(el respeto al derecho del cuerpo ajeno es la paz.)」というフェミニストのアジェンダが紹介されていた。


ロサンゼルスでのThe Clotheslineの再展示は、30年前に行われたのと同じ街で行うこと、そしてメキシコとアメリカのフェミニスト・アーティストをつなぐという意味において非常に重要なものであった。


The Clotheslineは初日にパフォーマンスとして開催されることになった。

質問はキュレーターと事前に決め、英語とスペイン語で記述されていた。


ロサンゼルスで女性として安心できることは?


セクハラを初めて受けたのはいつですか?


学校や大学でセクハラを受けたことはありますか?


セクハラを受けたことがあるのは最近のことですか?


最初のグループは答えを求めてストリートに出たが、大きな抵抗に遭った。


ゲティ財団の巨大プロジェクトPacific Standard Time LA/LAの目玉企画として、展示会やシンポジウムのオープニングには多くの方が参加されることは知っていたが、関係者は当初は4日間では、約600人の回答を必要としているThe Clotheslineを満たせないのではないかと考えていた。

心配は杞憂に終わり、オープニングには約3000人が来場し、多くの人が作品を書いたり、読んだりして参加した。The Clotheslineは夜には全て埋まり、ロサンゼルスの回答は、メキシコと同じようにひどいものであった。

16日にオープニングがあり、17日にイベントがあり、18日にシンポジウムに出席したあと、19日、メキシコシティを大規模な地震が襲った。