綾瀬市の成人式
綾瀬市の成人式は、中止となりました。
当日の朝、新成人の方々を想い地元の五社神社に参拝をして参りました。
中止にしたことで色々と問題が出ていることは承知しております。
ご本人から、保護者の方々から、店舗からも沢山のご意見を頂きました。
「冠婚葬祭だけは大事にしなさい!」と言われて育った方も多いと思いますが、その「冠」の部分が出来ないのは残念でなりません。そもそも成人式とは、奈良時代以降、20歳という歳ではないが、大人として認める為の儀式。
男子は、元服し名前を変え前髪をおとす。
女子は、裳着を身につけ垂らしていた髪を結い上げる。その後、長振袖が若い女性の礼服とされ、長い袖を振ることで「魔を祓う 厄除け」だと言われてます。周りもお祝いすることで厄を祓っていました。
1946年に埼玉県、現 蕨市で開催された青年祭が成人式の由来とされています。
歴史は意外と浅いんです。
2000年に祝日法改正で成人の日が1月15日から1月の第2月曜日になりました。
15日なら、第3月曜日になるべきところでしたが、阪神 淡路大震災が発生した1月17日を「防災とボランティアの日」と制定した為、17日に成人の日が当たらないよう第2月曜日にしました。
成人の日の式典がきっかけで地元に帰り同級生たちと一緒に大人になれた共感と懐かしい顔を見て近況を報告できる機会に最近はなっております。
令和元年に成人された方は843名、うち式典参加者596名。全体の70.7%
令和2年は、819名、うち式典参加者586名。全体の68%
今年度は、880名。どれだけ集まるのか?と考えた時に700名近くが集まる可能性がありました。
対策をすればできるのか?延期をすれば良かったのか?そもそも1月ではなくて夏休みは?コロナ禍で状況が世界中で変わっている中、市民の生命と財産を守る立ち位置にいる行政としては、中止という苦渋の決断をしたのだと思います。
20歳の方々の晴れの日、門出であるのは間違いない。綾瀬市の職員も地域の方々も20歳の方々にお祝いをしてあげたい気持ちはギリギリまで持っておりました。その中でも美容業者や貸衣装店舗もキャンセル料も取らずに受け入れてくれた方がいたのはありがたかったです。
行政は、着物を着ることや写真撮影などを禁止したのではないのです。各ご家庭での判断により振袖やスーツなど晴れ着に身を包み密にならない感染防止策をとりながら成人の日をそれぞれの場所で色々なカタチで皆さん祝われてました。
私も何名か手を消毒して距離を保ち、成人の方々の写真撮影をお手伝いさせて頂きました。
今後は、20歳の方々と意見交換して何かお祝いができないか、青少年課では考えているようです。皆さんのご意見を聞かせて頂きたいと思います。
市内店舗の状況は、外国人の方の店舗も含めて少しずつ廻って聞かせて頂いております。従業員の賃金や家賃がギリギリだという店舗もあります。飲食店のみならず、大変な状況でございます。市民に寄り添って市政に反映できるよう努力して参ります。