太陽王21-ブルボン朝スペイン誕生
2021.01.13 08:52
1711年の神聖ローマ皇帝カール6世が誕生し、今度はハプスブルク大帝国ができる懸念が各国に広がる。また英国司令官マールバラ公が失脚して罷免された。英国軍は帰国し、帝国側のオイゲン公は苦境に立たされ、7月24日のドゥナの戦いで敗北した。またスペイン内戦も反仏同盟に見捨てられて、フェリペ5世が勝利した。
1713年ユトレヒト条約が締結され、フェリペ5世はフランス継承権を放棄することで、国王就任が認められた。スペインは、オーストリアに、ミラノ、下ネーデルランド、ナポリを割譲、サヴォイア王国にシチリアを渡した。ヨーロッパでのスペインの栄光は終わりを告げ、かわってオーストリアが繁栄をすることになる。
ルイ太陽王すでに70歳、もはや落日も近い。フランス民衆は疲弊しきっており、「(革命した)イギリス人を見習え」という不吉が歌が流行るようになった。王室財政も破綻していたし、新大陸でもイギリスに植民地を奪われた。
さらに、1711年ルイ王太子が死去、その後ブルゴーニュ公、ブルターニュ公と、王位継承者が次々と死んでいく。民衆は天罰と思わないわけがない。結局残ったのは1710年生まれのアンジュー公ルイだけになってしまう。ルイは後継者に摂政会議をつくった。絶対王政は一代だけで終わった。が、太陽王の遺産は子孫を苦しめる。
下はフェリペ5世のスペイン王承認