よだかの星
2016.09.10 19:42
読み終えると毎回胸をえぐられるような
余韻が揺れます。
やさしい心とは、
美しい心とは、
いったい何者なのでしょう。
そういう心の持ち主は、
いつでも、
どの世界でも難を受けています。
自分の食糧である羽虫が自分に殺される
痛みに耐えられず、
自らを死へ迎わせる
よだかの心に触れるたび、
私はやさしさや美しさの
本当の意味が分からなくなってしまいます。
そして、せめてよだかのような心を胸の内に抱きしめて生きていたい
と自分の襟を正すのです。