先代からの樹木の重要性とは!
ここ数年の間に作庭された庭には樹木を植えられていない事が多いですが
なかには、古くから残っている庭もあると思います。
〔庭は(憩いの空間場所)家庭によって様々な用途として使われいます。〕
庭の中でも、記念樹や古くから存在している樹木があると思います。
樹木には 人が、それぞれの思いで植樹する樹木があり 育ててきました。
【人の思いを樹木に込めて植樹している】
基本的な考えとして、一つの思いとして 樹木と向かい合う事が大事です。
思いとは、それぞれ 違います。 子供の成長を祈って植えている。
家を繁栄させていきたい などの 思いが入っています。
そこで、古くから存在する樹木として、先代から大事にされた樹木についてですが
なぜ 先代から大事にされた樹木を 残さなきゃいけないのか?
なぜ 適当な剪定でダメなのか?など 探ってみたいと思います。
先代からの樹木
庭が古くからあり、庭にはいろいろな樹木が有るなかで
最も重要されていると思う樹木として
松の木が 多いと思います。
なぜ、松の木が 大事にされてきたのでしょうか?
松の木は、神を待つ樹木として考えられてきました。
松は年中、葉が緑で 神からの目印ともされています。
そして、長寿の木とされて、家庭を神から守る や 安全祈願などの意味あいなどもあります。 他の内容もあるかもしれません。 それだけ 重要な樹木です。
古くから ある庭には、必ずと言っていいほど 一番目立つ中央や池の中央にある 島に植えてある事が多いと思ます。 最も重要な樹木は神話的に 神が降りてきた時に 最も見渡せる位置に植えてあるのではないでしょうか。
それだけ、松の木の重要性をもたらしています。
神話的な事を信じない方もみえるでしょう!
ですが、昔の考え方としては いかに家庭を守りたい 子供を守りたい 先祖代々この先守って欲しい などの 思いが入っています。
だからこそ もっとも重要視して 樹木を守ってきたのです。
では、なぜ 樹形や剪定にこだわってきたのか?
樹形のこだわりは、美して維持する事によって 家をより輝かせる役割を
持っています。
もしも 樹形などを無視して ただ単に 成長させるだけの 目的で植えてある場合だと
家が輝いて見えません。そんな場所に はたして 繁栄など訪れるとは思えないと!
人が思ってしまいます。そのことは、神様でも同様ではないのでしょうか?
大事にしていない樹木が 家を守る事など出来ないとも思います。
樹形や美しさも 家庭の繁栄や 住んでいる家 住んでいる人の心 を豊かにして
そして、その後も見守られていくとの 必要性だと思います。
松の木を大事にする事を改めて認識する事を 今の若者達や 樹木を安易に思っている
人達が気づいて欲しいとも思います。 神秘的な部分がありますが、
では、実際に樹木がボサボサの家に住みたいなどと思う方は必ずしもいません。
やはり きれいな庭の家や 入口から観た時の様子などを 把握して 家の中を見る事が
多いとも思います。 人は、湖の側や 高台から観た景色に魅了されて 家を買います。
景色は、借景として庭を造る事もありますので、やはり きれいな庭が欲しい事と
借景は遠くから観た庭でもありますので、近くの庭となる 自宅の庭を美しくしたいと
思うのは当然です。そして その近くの庭の樹木がよく見える為、ボサボサではよくない
ので、美しい形や剪定によって維持する事が重要でもあります。
このように
いろいろな 要素が重なって 庭や一本の樹木が どれだけ 重要性があるかが
解ってきます。 庭の奥深さは 要素、要素が 重なっていく事で 美しさを持って行きますが、
まず 第一に 記念樹や先代からの樹木を守る事から始めて欲しいのです。
目の前の樹木を大切にしていけば 自然と周りが気になって行きます。
一本の樹木の生命を大事にして行って欲しい事も庭師さん達の願いでもあります。
庭師さん達も 自分の技術や知識を使ってお客様の樹木をきれいにして
樹木の姿をより良くしていく お手伝いでもあります。
その家庭の樹木を任せられるという責任をもって仕事をしています。
皆様の樹木がより良く元気に成長できるように 心から思っております。
読んで頂きありがとうございました。