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盲信

2021.01.14 20:55

親戚への年賀状だけは忘れぬよう、と念を押されたついでに様子を聞かば、「膝丈」にて心配は要らぬ、とそっけなく。「この下に高田あり」で有名な豪雪地帯が郷里なれど屋根を眼下に雪上歩くは幼き頃の話。元旦から降り続く雪に身動き取れず、その丈や生まれて初めてと母。除雪手当が支給されるも足りぬ人手、往復の交通費位にはなりそうで。いっそ疎開して実家の雪かきでも手伝わんと親孝行を申し出れば、来ぬで結構と。天災よりもそちらの恐怖が勝るとは黒幕の陰謀通りか。

断固阻止せねばならぬ、との気概が勝りし御仁から「議長を出せ」との御電話があったとか。当人の言い分や否定はせぬ、軽薄と笑われど結構、されど、要求を呑まねば手段選ばぬとあらばフツーならず。直前に判断覆りし背景にはよもやそんな事情が絡んでいたりもして、とすれば翻弄された新成人が不憫でならぬ。一部に抗議が寄せられる中、成人式を終えた。と申しても来賓に過ぎず。

これだけ普及したワクチンに絶大な効能を誇る特効薬も未だ死者は相当数に上る訳で。片や何ら有効的な手立てなくもその程度に留まっておる現状見ればその反応や些か過剰すぎはしまいか、と違和感抱くは私のみか。手を尽くせど助からぬ命もある訳でそれこそ自然の摂理、寿命というもの。中には不運にも薬石甲斐なく夭折した方もおられるは既知。二週間後の地獄絵図が吹聴されてはや一年。それだけの注意を払っとるのにまだ足りぬと言われるに重なるは「欲しがりません勝つまでは」。

数は減るやもしれぬ、されど、ゼロにはならぬ、再拡大への対処は自粛の「更なる」徹底だとすればそこに異議を唱えてみたくもなる訳で。大言壮語のしっぺ返し、袋叩きならぬ失脚の憂き目に遭わぬ為には沈黙を貫くが利口と知るも。いや、恐るるに足りず、などとは言わぬ、救える命は救わねばならぬ、が、異を唱えるに非国民扱い、懐疑的な見方を許さぬ風潮はいつか来た道。狂乱の騒ぎは後で気づくもの。盲信こそ危険ではあるまいか。

ということで、募る鬱憤の発露か否か。大袈裟にせんで結構との当事者の意向あり、くどくは記さぬ。目に見えぬ御利益よりも科学の粋を集めた発明品、空気清浄機の購入に補助制度の利用を申請したものの、既に予算の上限に達したことから適用外との烙印を押されたらしく。そこまではよくある話。が、「先着順」の一句があって然るべきも募集要項にソレがなかったと主。単純なミスか、届かぬとの過信か、はたまた、主の見落としか。そこは深堀せぬも当初の見込みを超える申請に拒否せざるを得なかった事実にいかに向き合うか。

予算として計上する以上はそこに何かしらの根拠がなくてはならぬ、まずは需要をいかに見込んだか、次なるは乖離が生じた原因は何か、惜しむらくは申請時の手間、早く言ってくれよって話で主が憤慨するは当然。そして、肝心はその状況への対処、申請の却下に予備費の流用、補正による増額、いづれにせよ「想定外」にて議会の判断を仰ぐ、いや、仰がずと判断を下した経緯の報告があって然るべきもそこを省かれては防波堤になりきれぬ、都合悪きことこそ早めの報告を。

(令和3年1月15日/2618回)