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凍結技術で可能性広がる…その②

2016.09.15 05:24

オーク住吉産婦人科 田口早桐先生のお話 
 『i-wish ママになりたい 40歳からの不妊治療』より 


 増える高年齢不妊治療、40歳からの不妊治療 子どもがほしいと思ったときが大切だから それが40歳以上でも、不妊治療は勝負どきに!?


オーク住吉産婦人科
田口早桐先生のお話 


治療との向き合い方でアドバイスは? 

 高年齢になってくると、「頑張っても子どもができないのでは…」という思いも強まり、それが一番のストレスになっていると感じることがよくあります。でも、年齢に関係なく若い方でも不安が強い方もいらっしゃいます。 

 そのような時には、本当はご主人の支えが一番良い力になるのですが、奥さまの気持ちに共感できない、気持ちを表現するのが下手というご主人もいらっしゃいますから、病院で相談話を聞くことも多くあります。 

 そこで治療との向き合い方を考えるのですが、ある程度、先を見据えることが大事だと思います。治療が始まれば、治療への期待と結果への不安から「今回は上手くいくかもしれない」との思いやダメだったときに「もう、ダメかもしれない」「いや、いけるかもしれない」という感情の起伏が激しくなってきますから、数か月、半年、あるいは1年先を見て、治療計画を伝えるようにします。すると気持ちが変わってきます。ダメだったことを前提にしたくはありませんが、「もし今回ダメでも、次はこうしてみよう」とお伝えしておくことで、ストレスが軽減されることが多くあります。 


 結果が出なかったときの対応は? 

 当院では方針決め外来といって、妊娠反応がマイナスだったときに、通常の診療とは別室で医師が話をしています。今までの診療を振り返った上で、次回、妊娠の確率を高めるために何をすべきかなどをお話します。単に「次、頑張りましょう」と言われても、気持ちの切り替えはなかなかできないものです。治療を振り返るステップを置くことで、次に向かえるようになります。 

 この方針決め外来の際には医師だけでなく、看護師や培養士などとも、患者さんが直接に話ができるようにしています。 

 


凍結技術で可能性広がる…その①
凍結技術で可能性広がる…その③ 


 オーク住吉産婦人科 田口早桐先生のお話 
(2014年8月31日発行 『i-wish ママになりたい 40歳からの不妊治療』の記事です)