オリジナル紙芝居「檸檬ちゃんの憂鬱」
檸檬ちゃんの憂鬱
この女の子の名前はレモンちゃん。
レモンちゃんは、最近元気がありません。
その原因は‥。
オレンジちゃん
オレンジちゃんは、頭が良くてスポーツ万能。
クラスの人気者です。
そして‥。
サトC君。
レモンちゃんがひそか想いを寄せているサトC君とも
オレンジちゃんは仲良しなのです。
そんなわけでレモンちゃんは、最近、憂鬱なのでした。
でも、ある日の放課後。
この日レモンちゃんは日直だったので、ひとりで
色々やっていました。
ふと、校庭を見ると、グラウンドを走っている人がいました。
あれは‥。
オレンジちゃん!!
オレンジちゃんが走っているのでした。
「どうしてだろう?」
レモンちゃんは、いそいで校庭に行きました。
「オレンジちゃん!!」
レモンちゃんは、オレンジちゃんを呼びとめました。そして
「オレンジちゃん。どうして走っているの?」
と聞きました。
すると、オレンジちゃんは、言いました。
「私、レモンちゃんみたいにスッキリしたアゴが欲しいから、やせるために走ってたんだぁ‥。」
「えっ!!」
レモンちゃんはびっくりしました。
だって、オレンジちゃんは、スポーツ万能で頭も良くて悩み事なんて何もないと思っていたのに‥。
すると、レモンちゃんの憂鬱な気持ちは、どこかへ行ってしまいました。
「一緒に走ろう!!」
レモンちゃんが言いました。
「うん」
オレンジちゃんが言いました。
「あの夕陽追い越さない?」
2人は仲良く走り始めました。
そして、さわやかな汗をいっぱいかきました。
2人のかいた汗は、100%のジュース。
「美味しいね」
2人で笑いました。
そんな2人を職安室から見守っていた担任のゴンザレス先生は、
「あの2人は似ているなぁ‥ああ!!そういえば、レモンちゃんもオレンジちゃんも同じ柑橘系だったなぁ」
と言いました。
「オレンジちゃん」
「なぁにレモンちゃん」
「2人はずっと柑橘系だよね」
完