C.K.オグデン 「ことばの魔術」からの出口を求めて

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C.K.オグデン 「ことばの魔術」からの出口を求めて の詳細

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書名 : C.K.オグデン 「ことばの魔術」からの出口を求めて

作者 : 相沢 佳子

ISBN-10 : 4389501135

発売日 : 2019/11/26

カテゴリー : 本

ファイル名 : c-k-オグデン-ことばの魔術-からの出口を求めて.pdf

以下は C.K.オグデン 「ことばの魔術」からの出口を求めて の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。

学習者のための「制限語彙」には2つの流れがある。一つはE. L. Thorndike, H. E. Palmer, M. West等に代表されるもので頻度（frequency）重視の流れである。もう一つはO. K. Ogden, I. A. Richardsに代表されるもので「意味範囲」(coverage)の広さと意味記述に不可欠の「基本概念」（fundamental notion）を重視するものである。前者は2000～3000語からなる制限定義語義としてEFL辞典で利用されている。後者はベーシック850語として連綿と受け継がれている。日本でもオグデン監修『ベーシック英英辞典』（The General English Basic English Dictionary(1960)の覆刻）/『英文を書くための辞書』（Basic English Writers’ Japanese-English Wordbook）(原則英語850語の和英辞典)が北星堂書店から出た。さて本書は「オクデンとはどんな人物」「オクデンの人生とは」「理想の言語を求めて」「ベーシック・イングリッシュの魅力」「オグデンArchives(資料館）訪問記」といったトピックを論じ、オクデンとベーシック・イングリッシュを理解する上で貴重な情報を提供してくれる。参考文献と索引があればより有用度が増したであろう。昨今はコンピュータ・コーパス全盛で膨大なデータから帰納される頻度が重要視される。こういう時代だからこそ「基本概念」重視のベーシック850語を再考してみるのも意義あることであろう。