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藤田晋 invitational RTDリーグ

最強逃げ馬コバゴーの面倒くさい逃げ!準決勝 第1節 2回戦レポート

2016.09.17 11:00

9/10(土)16:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDマンスリーリーグ準決勝 第1節 2回戦の様子をお届けします。

対局者は、起家から順に

小林 剛(麻将連合)

鈴木 達也(日本プロ麻雀協会)

白鳥 翔(日本プロ麻雀連盟)

村上 淳(最高位戦日本プロ麻雀協会)

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。

2回戦は、1回戦とは逆に5~8位卓という生き残りをかけた下位卓となった。


競走馬の脚質ように、麻雀打ちにも腕質なるものがあるとすると、例えば村上は後方から一気にまくる追い込みタイプ、達也は自在に勝負所を見つけて勝負していく自在タイプ、白鳥は好位置につけて最後に先頭をまくる先行タイプといったところ。

もちろん展開次第というのはあるが、先行タイプの白鳥より、さらに先行気質の超逃げ馬が小林だ。

「みんな贅沢だなあ。2000点とかまあまあ高いし、3900点なんて高打点だよ(゜ー゜)」

などと普段から言う小林にとって、東1局の9600は、もはやちょっとしたフェスである。

白鳥のリーチをかわして、1枚切れの中で達也から9600。供託込みで10600の収入。

いつも表情に出ない小林だが、さすがにこれは心の中で「うえーい(*´▽`*)」だ。


ここで、事実としてお伝えしておかねばならないことがある。

「小林が先制してしまった」という事実である。

まだ東1局なのだが、逃げさせたら日本一。

解説の藤田に「逃げさせたらほんと面倒くさい男」と認定されている小林は、ここからもう逃げを打っていく。


まずは、リーチをかわしてダマテンの2600。


先制した局面ではすかさずリーチで1600・3200。



一手替わりチャンタ三色でも先制ならオヤリーチで2000は2300。

1mで放銃した達也も「なんじゃ、そりゃ!4m打っときゃ、すぐチャンタ三色じゃねえか( ゚Д゚)」という表情。



6本場までたまった南2局では、先制でも冷静にダマテンを選択して2000は3800と供託1000を獲得し、トップを盤石にする。



南3局では、オヤの白鳥がこの2600オールで反撃するが、3本場では小林がすぐにこんな仕掛け↓で対抗。

ドラまで切って、タンヤオと役牌の両天秤である。

この仕掛けの効果もあったのか、リーチをかけた達也がこんな表情で渋々アガリを宣言。

すでに白鳥の6pを見逃していたのだが、残り巡目等を考慮して6pで2000・4000をアガった。

ラス目達也のアガリで局を消化できるのは、小林にとっては願ってもない展開。

こうなると、オーラスで白鳥は2着確保に向かうしかなく、下記のペン3sテンパイから門前を放棄してまでアガリやすい1s単騎で2着を確保した。

それにしても表情が変わらない小林であるが、これ↑は相当喜んでいる。

結局、アガリ回数で圧倒した小林が、マンガン以上を1度もアガらずにトップ逃げ切りを達成してしまった。

トータルでも5位に順位を上げ、8位通過からの大逆転決勝進出に向けて、最強逃げ馬コバゴーが上位差し切りを狙う。


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)


■次回放送(準決勝第2節):9月21日(水) 16:00~ AbemaTV麻雀チャンネルにて