Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

藤田晋 invitational RTDリーグ

四者四様の攻撃!最後に笑ったのは!?準決勝 第1節 3回戦レポート

2016.09.18 11:00

9/10(土)16:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDマンスリーリーグ準決勝 第1節 3回戦の様子をお届けします。

対局者は、起家から順に

佐々木 寿人(日本プロ麻雀連盟)

瀬戸熊 直樹(日本プロ麻雀連盟)

村上 淳(最高位戦日本プロ麻雀協会)

小林 剛(麻将連合)

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。

東1局、佐々木が真っ直ぐに打ち進め、タンピン三色をリーチで引き上がって6000オールで先制する。

佐々木がいきなり大きく抜けるが、ここから各プレイヤーが持ち味を出していき、徐々に拮抗していく。


東4局で村上が7pをポンしてチンイツに向かう。

門前派の村上だが、門前はあくまで高打点を作るための手段。鳴いて高いのなら、鳴くことにも抵抗はない。


一方、普段から打点よりアガリに重きをおいている、仕掛け屋・小林。

ドラの發バックで2mをポンして打3mとした。

これは、村上のチンイツにスピードを合わせた仕掛けなのだろうか。

小林「これは、チンイツ仕掛けがなくても鳴きますね。門前でいくよりはアガリ率が高くなると思うので」

どうやらこの仕掛けは小林のスタンダードらしい。


そうこうしている間に、村上にテンパイが入って發が放たれる。

イーシャンテンになっていた小林がその發をポン。生牌の東を打ってテンパイを組むと、絶好の待ちで次巡にツモアガリ。

4000は4100オールで、トップ目の佐々木に迫る。


しかし、次局には瀬戸熊がリーチでマンガンをツモり返し、すぐに小林をまくっていった。


すると、拮抗したまま南3局を迎え、瀬戸熊が自風の北、9s、1pとポンしてこのテンパイ。

さらに、1pを引いて加カンしていく。

2枚目の北が序盤に打たれてしまったことにより渋々仕掛け始めることになったのだが、これは腰の重い瀬戸熊らしからぬ仕掛けに見えた。


それを見透かしたかのように、守備的に打っていた小林が、3mを引くと一転してリーチをかける。

5mは2枚ヤマに生きており、打点的にもリーチが必然。

これに瀬戸熊が一発で放銃し、6400。

小林が一撃で2着に返り咲くと、オーラスのオヤ番でも粘り、佐々木と同点までやってくる。

そして、いつも通りのこの仕掛けである。8pポン、3pチーとして、このリャンシャンテン。

これも、鳴いた方が有利とコバピューターが弾き出した結果。


ここに、佐々木が真っ直ぐ押し返してリーチ。

佐々木・小林のアガリトップ対決かという空気が流れるが、そんな空気を一言で切り裂いたのは村上だった。

「リッチ!!」

佐々木から供託が出たため、ツモって1300・2600ならトップ逆転である。

これだけの乱打戦の中、ノーテン罰符などで粘り、この位置で留まっていた村上に、ラスからトップへの道が開けたとあらば、村上・伝家の宝刀「リーチ」を抜くとき。


そして・・・


ヤマに5枚生きていた6s9sが、村上の手元に舞い降りた。

ツモった村上でさえ、うまく笑えず放心状態。

対局後、自身でも「奇跡のトップ」と語る大逆転劇で、村上が5位に順位を上げている。


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)


■次回放送(準決勝第2節):9月21日(水) 16:00~ AbemaTV麻雀チャンネルにて