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「愛人ラマン」(4)ーサデックの小学校(École de Sa Đéc):映画ロケ地パーフェクトガイド

2016.09.16 22:45

2016年8月ベトナム旅行


フランス人少女と中国人青年が出会ったミトゥーンのフェリー乗場(Pha My Thuan)から近代的なミトゥーン橋(Cau  My Thuan)を渡り国道1号線(QL1A)からQL80でサデックに向かいます。


実はミトゥーン橋は広大なメコン川を見る絶景ポイントなのですが、これはまた別エントリーで紹介いたします。


QL80 を30分ぐらい走るとサデック郊外のれんが工場群の対岸を走ります。この工場群についても別エントリーで紹介いたします。


このロケ地ツアーは高速道路を降りたミトーで休憩しました。

ミトーはメコン川クルーズの観光地だけあって快適なドライブインがありました、

それ以降はありません。サデックまでがまんです。


サデックに着くとすぐに、トイレ休憩を兼ねて食事を行いました。


ドライバーさんはちゃんと食事の場所を考えてくれていたようで、なんとマルグリット・デュラスの母マリー・ドナデュウが校長をしていた小学校(École de Sa Đéc) の向かい側の地元定食屋さん連れていってくれました。


事前に調べてくれていたのです。



さて、小学校の場所ですがグーグルマップで「Trường tiểu học Trưng Vương」(チュンブウン小学校)と書かれている場所です。



きれいな小学校です。コロニアル風のイメージを残しながら改築されたようです。


中に入っていいのでしょうか。

父兄の方がバイクで子供を迎えに来て中にいます。

午前中で授業は終わったようです。中に入ってみました。



下のリンクでは職員室にマルグリット・デュラスの資料が展示されているとのことでしたが、職員室がよくわかりません。(私も下のリンクのように豪華客船でメコン川クルーズを行ってみたいものです)


先生のような方にリンクの写真を見せると、職員室の前まで連れて行ってくれました。


場所は正門を入って左の一番手前の部屋です。

残念ながら鍵がかかっていたので、格子戸を開けてもらい中を見せていただきました。


きっとわざわざ日本から来たんだからしょうがないわねといった雰囲気です。



中はこんな感じです。赤いパネルを拡大してみます。



マリー・ドナデュウの写真がみられるます。


実際にマルグリット・デュラス一家が暮らした小学校であることは間違いありませんでした。

lまた1940年当時の写真も見られるますが、なんだか映画の雰囲気と違います。



現在の正門はこんな感じです。



映画ではいかにも田舎の小学校という雰囲気で回りにはあまり建物がありません。



実はこの小学校はサデックの町の中心部に位置します。

どう考えても1991年当時に映画のような場所でなかったと思われます。



おそらくアノー監督は1929年当時の雰囲気をだすため別の場所の建物を「 École de Sa Đéc」に改築して撮影を行ったのではないでしょうか。


残念ながら、その場所の特定はできませんでしたが、小説の本物の舞台を感じることができました。


「Trường tiểu học Trưng Vương」(チュンブウン小学校)の場所はこちらです。