映画『365日のシンプルライフ』
amebaTVで放送されてて観るのは2回目になるこの実験映画「365日のシンプルライフ」。相変わらず地味に面白いです(興味深い、という意味で)。
内容は、家もある持ってるモノを全て倉庫に入れて、そこから1日1個ずつ選んで家に持って帰る生活を1年続けるドキュメンタリー。
以下は完全に【ネタバレ注意】なので、映画を観てから読んでくださいね。
【ネタバレ注意】
一番印象的だったのは、7日目からモノを取りに行かなくなったこと。「生活には7個で充分」と悟る主人公。神か?とChinacoは激しい衝撃を受けました。(笑)
それからはまとめて取りに行ったり、行かなかったり。その後も部屋に戻ってくるモノの数には波があって、その間に主人公と彼の人生、特に「交友関係とモノ」もについてを考えさせられるシーンが多くなっていきます。
例えば自分はケータイはいらないけどそれは友人からの連絡(関係)まで断とうとしてることなのか?とか、、、。
最初の7個で生命維持ができて、それ以降は人間の中で生きていくためのツール、後半は愛する人々と豊かに生きていくためのツールになっているような気がします。
おばあちゃんに会うために髭剃りしたり、デートのためにスーツ着たり、彼女(途中からできた)を喜ばすために釣り道具を取りに行ったり、、、、。
あと何が大変って「この1年間は何も買わない」という4つ目のルールだと思いました。買っちゃいけないから、もらうか、治すか、しなくちゃいけなくて。そんな時に限って洗濯機が壊れたり、彼女の冷蔵庫が壊れたりっていう、、、。
365日後に主人公が導き出す、結論は映画を観てのお楽しみとします。
ときめき片づけとは逆の方法でモノを選んでいくわけですが(ときめき片づけでは今お部屋にあるモノからときめかないモノを減らしていく、この映画では全くなくしてから“必要”なモノをお部屋に足していく)、自分にとっての豊かさとはシンプルさとは?を問うていく過程は同じ。こんな荒治療も面白そうだなーって思います。
“他人”という存在がなければ必要でないモノもある。(←多くの現代人はコレを買いがち)
逆に大切な愛する“他人”のために必要なモノもあるわけです。
ときめくモノだけを選ぶこと。
ときめくモノ達は、今の自分をとりまく“ときめく人達”との間に立って、彼らとの関係を豊かに繋ぎ続けるモノを選ぶこと、なんだなぁ~と思いました。
Your Choice,Your Life
Chinaco
甥っ子に問われて出てきたセリフも印象的でした。「今足りないものは、、、掃除機と、、恋人?」って、なんかレベルが違う“モノ”の気もしますが、やけにわかる気もして、このセリフがChinacoとしては一番深かったかも!(笑)