自殺

　はっきりと分かることだから、最初に言っておく。

　自死では苦しみから逃れることは出来ない。

　当たり前と言えば当たり前の話なのだが...

　コロナや様々なあまり嬉しくない世相の中、疫病封じの大本山故に、例年に比べて祈祷依頼が異常に多い。

　昔はそう簡単には、御札とかすら郵送することは無かったと聞く。

　「コロナの影響で...」と言われ、本来は登叡しただいていた祈祷も、従来の手紙&ファックスに加え、今はインターネットでも対応している。

　しかし祈りは一緒。

　しかも歴代の執事さんに増しても、当執事(とうしゅじ)は頭に「超」と「ク◯」が付くほど真面目と言われている。

　一件一件読み上げるのだ、毎日毎回。。。

　因みに御札さんの開眼(かいげん)も、フツーは箱ごとするだろ！？ってとこをガチでやる。

　年末からもの凄く増え続けている近代的な方法のご依頼。

　書くのは札も発送の封筒も、昔と変わらず筆一本だ。

　ワタシの書くスピードは速い。「事務ジム夫」と呼ばれていたこともあるくらい、整理整頓が趣味だが、溜まっていく書類のスピードも異常だ！

　毎回、お堂から下がると気絶している先生は、最近大抵の呼び声や音では覚醒しなくなってきた。

　しかし、先生もワタシも基礎体力を与えてくれた天に感謝している。へっちゃらなのだ。

　自殺志願者に言っておく。自殺でその困難から逃れることは出来ない。

　個人的には霊魂の類いや神仏を信じないが、ここに集まる祈り、その集合意識自体が教えてくれる。

　そう。我々祈る側の人間と、自殺志願者には祈祷は届かない。

　口伝に、籤を自分の為や、近しい人のを引くのはタブーであるとある。

　祈祷も同じく、あまり私見が入るようではいけない。

　あくまでも純粋な祈りにのみ、不思議が発動している気がする。

　この後に及んで、地方やらで妄語を吐いて人を惑わしている、祈祷師や霊媒師の輩にも言っておきたい。

　やめろ！

　ましてや、お大師さんの言葉を語るなどはもっての他だ。

　天でも大地でも海でも山でも祖先でもいい。感謝の気持ちで祈るだけでいい。

　妄語を吐くマスコミ、ネット民、本当の友達かわからない、アドレスが繋がってるだけの人達。

　「神様はこんなことを言われています」。。。嘘つけ～

　純粋な祈りの向こうには「優しい世界」がある。

　人の歴史の重みの分だけある。

　だから、生きていることに感謝しないヤツには、絶対届かない。

　それを惑わしたりするヤツらにも、何回だって苦しみしか来ない訳だよ。。。

　ただ、感謝だけで良い。