共鳴
先週土曜にくたびれて帰宅したら、
ごはんを炊いてる間
一曲歌ってくれた。
共鳴とはこのことか
感動の波紋が体いっぱいに広がり
なみだとなってこぼれ落ちた。
そこから音合わせもそこそこに
一日で録音に至った。
彼は曲の成り立ちをあまり語らない。
時にはわたしも知らない。
「明かしてしまったら、僕の気持ちを読み聞かせるだけに終わる。それもいいけれど、やっぱりそれぞれの解釈で聴いてほしいから」
だからわたし自身
わたしの人生にその詩をあてはめて
わたしの解釈で彩って
そうやって曲が形作られていく。
会場で聴く人がたくさんいれば
たくさんの解釈の中でその曲が豊かに育っていく。
その曲の内容が まるで自分のことを言っているように感じる、と声をかけてくれる人が居るが
彼が
闇も光も 相当な集中力でキャッチした何かを
身体を通して言葉にし、声に乗せることをずっとやってきていて
それに各々が共鳴するからだと思う。
彼が歌えばきまって鳥が鳴くし、風が吹く
最初は不思議だったけれど、
そうなっている。
この歌に耳を傾けるべきじゃないか。
わたしは彼がつくる曲を一緒に演奏し続けながら、
今一度そう思った。
歌い奏でる目的は
自分たちが有名になることじゃない。
そういう欲はもう置いてきた。
ただあなたと、あなたと共鳴したい。
それが今とても重要なことだから。
音源や動画じゃそういった全てを伝えきれないってわかっているんだけど
それでも
ここが世界中の人と繋がれるツールであるというのが本当ならば
今は自宅から祈りをこめて
奏で続けます。
【MAMEFUTATSU】
TORU(Vocal/Acoustic guitar)、ARISA(Piano/Chorus)によるアコースティックユニット。
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▶︎YouTubeチャンネル
https://youtube.com/channel/UC9YNoX5VzHCVgWgDQYlECaw
▶︎田中亨Blog
http://mamefutatsu.blog.fc2.com/
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「エンドロール」
作詞・作曲 田中亨
空の青さを知るのには
見つめればいい
ただ
空になって
まっすぐに
まっすぐに
曇りない目で
心で
長い間眺めていたんだ
気怠い映画を
訳もなく
それももう
エンドロール
くたびれた顔
上げてくれないか
闇を抜けて
光を受けて
闇を抜けて
光を受けて