窓際で 編ーその10ー Shiho side.
2016.09.19 09:47
感覚でお店に入るところは、あたしも祐月さんも同じ。ハズレないというか、ハズさないというか。
良い買い物も出来たし、満足だよまるっ。
祐月さんが選んだのは川沿いのオープンカフェ。テラスもあるから、風にも当たれる。
日傘を閉じてお店に入った。
先にレジで注文してからカウンターで受け取って、自分で席に持っていくみたいだった。
「詩歩、どれにする?」
「えっと…、アイスミルクティーください」
「じゃあ、僕はカフェラテにしようかな。アイスで」
かしこまりました、あちらでお渡ししますね。と、店員さんが明るく言う。
ふと。ふとだけど、あたしたちは外からどう見えるんだろう、と思った。
「詩歩。僕が持っていくから先に席行ってて良いよ」
「へ、あ、はい」
少ししてから、祐月さんが飲み物を持って来て、向かいに座った。
「はい」
「ありがとうございます」
「さっき、どうしたんだい?何か考えてたみたいだけど」
「え?良いんです、気にしないでください」
「そっか」
それ以上は聴かれなかった。
「そういえばさ。僕らって周りからするとどう見えるんだろうね」
言われてどきっとした。
「う、うーん。友達、には見えそうにないですし」
「そうだなあ」
「み、見えてるように見られてればいいですっ」
どうにでもなっちゃえ、って、投げやりに言ったんだけど、
「それもありか。変なこと聞いたな、ごめん」
と祐月さんが言うから、少しだけ焦った。
「謝らなくてもっ」
「ははは、そうだな。よし、そろそろ帰ろうか」
「はあいっ」
あたしたちは、お店を出た。
買ってもらった日傘を差して。