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【ベース】マーカスミラーを徹底解説 !【スラップ編】

2016.09.21 03:00

BTree Music School ベース講師 ベースケ(Basske) です。

最近肌寒くなってきましたね。ベーシストの皆さん演奏前はウォーミングアップや手を少し温める事を忘れないようにしましょう!油断すると思わぬ怪我につながってしまいます。


前回のブログではマーカスミラーを少し解説しましたが、今回は少し掘り下げて演奏動画と共に解説していきたいと思います。


一曲目はジャコパストリアスでおなじみの【Teen Town】です。

ティーンタウンはレジェンドベーシスト【ジャコパストリアス】の名曲の一つです。

マーカスミラーも十代の頃は、朝から晩までジャコのコピーに明け暮れたそうですが、ある時自分のスタイルを確立するために追い続けるのはやめたそうです。

そんな尊敬してやまないジャコの曲をカバーしているのですが、こんな速いパッセージのフレーズをまさかのスラップで弾いてしまう。普通にやっても面白くないというのは分かりますが、まさかスラップでやってしまうとは、、


演奏解説

冒頭のオクターブや7thを使ったフレーズは、スラップでは良くあるフレーズで指弾きよりも弾き易いかもしれません。

しかし続くオリジナルのベースラインは、16分音符を同一弦上で弾く事が多いフレーズなので

通常のサムとプルでは少し無理のあるフレーズですが、マーカスは


ハンマリング、ゴーストノート、プルをうまく組み合わせて使い


なんなく弾いています。

しかもその組み合わせを使う事で、原曲よりも、よりブルージーなニュアンスが出ていて、ジャコとは違うこれぞマーカス節とうならせるフレーズに仕上げています。

その他には、黒人のベーシストが多用する#9thとM3rdをトリルでヴィブラート効果を出して歌心を加えている所もありますね。

スラップはどうしても指弾きよりも弾きづらいフレーズもあるので、ハンマリングなどのベーステクニックをフルに活用し、スマートに弾けるよう色々な組み合わせを試してみると良いです。

組み合わせによってアクセントやニュアンスも変わるので新しい発見があるはずです。


もともとスラップはいわゆるファンクなどでパーカッシブなベースラインとして多用されていましたが、こんなにも


フレーズも音色も歌心にあふれた歌声のようなスラップ


をやったベーシストはいなかったと思います。



わからない所や、相談したい事がありましたら、お気軽にコメントやお問い合わせを下さいませ。


ベース講師 ベースケ(Basske)