【ベース】マーカスミラーを徹底解説!【伴奏編】
BTree Music School ベース講師 ベースケ(Basske)です。
前回のブログでは、【マーカスミラー】のスラッププレイに関して解説しました。
ソウルフルでメロディアスなスラップに度肝を抜かれた方も多いかと思いますが
でもやはりベースなので、、ベースの役割と言ったらバンドの土台を支える伴奏ですよね。
マーカスはスラップが注目されがちですが、フィンガーズタイルも伴奏のベースラインも
本当に素晴らしいです。私も実は誰かの後ろで弾いているマーカスが大好きだったりします(笑)
そんなプロフェッショナルなバッキングをオススメの動画をもとに解説していきたいと思います。
ジャズギタリスト【ジョージベンソン】と演奏している
【Don't Let Me Be Lonely Tonight】です!
【James Taylor】ジェイムズテイラーの代表曲ですね。
原曲ではサックス マイケルブレッカーも素晴らしいですが、コチラはオーソドックスなバンド編成でカバーしています。
演奏解説
この曲ではベースのバッキングに関して、重要なツボを全部押さえています。
バッキングで重要な事は
全体を聞き、バンドをコントロールしていく事です。
出る所は出て、目立ちすぎないというやつです、ここにセンスが問われます。
この曲においてマーカスは
- テーマ部分(歌)では、親指のミュート奏法で音量を小さくし、歌を引き立てています。
- ギターソロからスラップに入る事で曲の展開をつけていますが、ほぼサム(親指)のみでまだ我慢
- ギターソロの盛り上がり部分(2:38秒)から、プルを使い始めバンドのテンションを上げていく
- 最後のテーマ部分(歌)の所で、親指のミュート奏法に戻してしっとりとエンディングを演出
簡単そうにやっているのですが、全てが絶妙です。音量の調整や抑揚を体全体を使って表現している事が分かります。
ギターソロの途中でマーカスが笑っているのも、バンド全体で本当に良い演奏が出来ているという証です。
バンドの音量調整は全てのジャンルで非常に重要で、マーカスのように奏法を変える事でメリハリをつける事も良いですし、単純に大きくする小さくするでも、雰囲気が劇的に変化します。
自分のバンドで、何か盛り上がりに欠けてしまうという悩みを持っている方、多いのではないでしょうか。
最大の音よりも
最小の音が大事です
ほとんどの場合最小の音がお粗末になっている事が多いです。
ただ大きくしても小さい音が無ければ、対比がはっきりとつきません。
ロックやポップスのバンドの方でも、今まで意識した事の無い方は
Aメロ、Bメロ、サビ、Cメロなど曲の展開が変わる所で、バンド全体で音量を変えてみて下さい
難しいコード進行を考えたり、リズムを変えるよりもよっぽど効果的です。一体感が大事です。
分からない所、ご質問がありましたら、お気軽にコメントやお問い合わせを下さいませ。
ベース講師 ベースケ(Basske)