ナイアシン
ナイアシンは水溶性のビタミンで、ビタミンB3とも言われていました。
お酒に含まれるアルコールを分解してくれるので、特にお酒好きには必要不可欠なビタミンです。
たくさんお酒を飲めばその分ナイアシンもたくさん必要とするので、不足してしまうと二日酔い、頭痛、吐き気の原因となります。
ナイアシンもビタミンB2と同じ様に、三大栄養素の糖質(炭水化物)、脂質、タンパク質をエネルギーに変える時に必要な栄養素です。
全ての生命活動の源であるエネルギーを生み出す、60%~70%にナイアシンが関わっています。
他に、皮膚や粘膜の細胞の生まれ変わりのサポートをしています。
また、血行も促進され、冷え、肩こり、頭痛が改善し、脳神経の働きを良くしてくれます。
ナイアシンが不足すると、皮膚、粘膜、消化管、神経系が影響を受け、口角炎、食欲不振、胃もたれ、不安感、倦怠感などが起こりやすくなります。
欠乏症はほとんど見られませんが、飲酒中に十分に食べ物を食べず、タンパク質やビタミンを摂取しない大酒のみは、「ペラグラ」という皮膚病に罹ることもあります。
日光に当たる顔、首、手足が赤くなりカサカサになるなどの炎症を引き起こす皮膚病です。
悪化すると、胃腸障害、下痢、頭痛、うつ、認知症、などの神経障害が生じ、子供の場合は成長障害が起こります。
ナイアシンは水溶性ですが、熱、光、酸、アルカリなどに比較的に強く、調理や保存でも壊れにくいのが特徴です。
ただし、熱湯にはとても溶けやすく煮物では煮汁に70%が流れ出てしまいます。
煮汁ごと食べられるようにあんかけやスープなど工夫して、ナイアシンをしっかり摂取できるようにしましょう。
ナイアシンは、鶏肉などの肉類、レバー、カツオ、サバ、たらこ、ブリ、マグロ、 きのこ類、緑黄色野菜、小麦胚芽、豆類、コーヒー、紅茶、ピーナッツに多く含まれています。
お酒をよく飲む、疲れやすい、肌荒、口内炎、冷え性が気になる方におすすめの栄養素です。
気になる方は積極的に取り入れましょう。