【ベース】マーカスミラーを徹底解説!【フィンガースタイル編】
BTree Music ベース講師ベースケ(Basske)です。
最近天気の悪い日が続きますね、、皆様雨の日のメンテナンスはバッチリでしょうか?
油断していると、楽器の状態が悪くなっているかもしれません。
湿度が高いと楽器は逆反りになりやすいです
もちろん例外もありますのでなんともいえませんが、自分で状態が見れない人はリペアマンに相談するのが安心ですね!
慣れれば自分で調整も出来ますので、自分で出来る調整法もまた紹介したいと思います。
私は大手楽器店でメンテナンスやセットアップの経験もあり、ある程度の事は分かりますので、もしお困りの事がありましたら是非ご相談下さい!
今回はマーカス、フィンガースタイル編です。こちらの動画を交えて解説します。
ジャズスタンダード曲【Au Privave】を演奏しています。
コード進行は12小節のブルース進行ですね、セッションでも良く演奏される定番曲です。
ブルースは比較的単純なコード進行なので、ソロやバッキングも色々なアイデアとストーリーを思い浮かべていないと一本調子になりがちです。
演奏解説
ベースソロは49秒からとなります。総合的に意外にもマーカスはそこまで難しい音は使っていません。
冒頭のフレーズもペンタトニックスケールに経過音やブルーノート(m3rdなど)を加えた、非常にキャッチーで口ずさめるフレーズです。
1コーラス目の8小節目D7の所でM3rdとb9の音を入れたジャズの定番フレーズ。
3コーラス目のM3rdとm3rdや9thとb9thを行き来するフレーズもブルージーなニュアンスがたまりません。
また同じようなフレーズを、高く弾いたり低く弾く、フレーズの展開をする事で、聞いている人に分かり易くその後のストーリーを提示しています。
所々でコード(和音)を弾いているのも、頭の中で他の楽器のバッキングが聞こえているからで、だからこそ休符やリズムの入れ方が絶妙、
楽器が人間のようにブレスをしているかのように聞こえるから、心地良いのです。
簡単なフレーズでもニュアンスを大事にしていてハンマリング、ヴィブラート、スライドを上手く使い分けて、音に抑揚や深みのある色がプラスされていて歌っているかのようです
ドラムとベースだけでもこれだけ音楽的に出来てしまうのです。
あなたは少し指が速く動くようになったからと言って、無駄に音で埋め尽くしていませんか?
間がなければ、周りの演奏者も反応しづらいですし、聴いているお客さんを置いてけぼり、音楽的じゃなくなってしまいます。
正直どんなにテクニカルなフレーズよりも
一音入魂のフレーズの方がグッときてしまうものです!
また私はマーカスがフレットレスベースの【Lover man】という曲もコピーをしました。
フレットレスベースでバラードのソロも本当に素晴らしいのでオススメです(2:20秒からソロです)。今後どこかのタイミングでベースソロの譜例とともに解説出来ればと思います。
分からない所、ご質問がありましたら、お気軽にコメントやお問い合わせを下さいませ。
ベース講師 ベースケ(Basske)