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生け垣に対する考え方

2021.01.22 08:33

世田谷の植木 庭竹です。

お庭に生け垣はつきものです。通常は歩道や道路、お隣との境界に設ける垣根の一種です。植物を列植しますと生け垣と言い、竹や割竹、竹穂を使い美的に作られたものを竹垣と言います。遮蔽、目隠しの役割を植物で補うものですから、圧迫感も少なく見た目も優しい印象になります。

ただし、植物ゆえ成長するという欠点?がありますが、刈り込み等の手入れを定期的に行う事で解決するはずです。

庭竹ではお隣にご迷惑になるような枝は生け垣に限らず、予め切り落とすよう工夫しています。せっか仕事させていただいているのに、お庭の植物が近隣トラブルを招いてはいけません。

おそらくお客さんは気づかれてないと思いますが、世田谷の植木屋らしい工夫のひとつかと思っています。

また逆に南側の生け垣ではお庭に少しでも日が入るように工夫します。天端(この場合、生け垣の天辺)は当然まっすぐに刈そろえますが、内側(庭側)の上端は斜めに刈そろえます。建築における屋根勾配のような感じでしょうか。

我々は植木の枝振りや姿に重点をおきがちですが、お客さんにはその良し悪しが伝わりにくいのも事実です。反対に生け垣やツツジなどの刈り込みものは、お客さんにも判断ができます。ですから植木屋は簡単に扱いがちな作業ほどよい仕事をしなければなりません。と庭竹論のように書いていますが、お世話になった親方の教えそのままです。

以上、生け垣に対する庭竹の考え方でした。