店主次なる野望
30歳でハーレーに乗る夢を叶え、(もう乗ってないけど)
30代で子供産む夢も叶え(絶賛子育て中)
36でpanipani開業。(軌道に乗るにはまだまだだけど...)
さて、そんな店主の次なる野望は・・・
40代はおしゃれキャンパー
巷で「おしゃキャン」などという言葉を時々耳にするが
おしゃんてぃーなキャンプの略らしい。
おしゃれなテントでおしゃれな道具を並べ
おしゃれな料理を食すおしゃれな私達。的なね!
私が初めてキャンプを経験したのは14歳の時である。
「わんぱくでもいい。たくましく育って欲しい」
と毎日言ってそうな、山男風の父親が岐阜県のどこかの山へ連れて行ってくれたのだ。
普段離れて住んでいた父親と私達兄妹3人の最初で最後の旅であった。
夏休みだというのに、山の上は寒く、ところどころ雪が積もっていた。
半袖の私達に父親は、あらかじめ用意していたであろうトレーナーを着せてくれた。
「夏なのに寒い。しかも雪・・・」
と、南国奄美からやってきた私達兄妹は驚くとともに、
そのことを想定し用意周到な父親を心強く思った。
雲行きが怪しくなり、急いでテントを張る場所を探し、
道の脇のだだっぴろい草原に、父親と当時17.8歳だった兄が
テントを張ってくれた。
道中で購入していた食材で兄と父がカレーを作っていく。
そのうちに雨風が強くなり、私と妹はテントの中で風に怯えながらカレーが出来上がるのを待った。
雨でずぶ濡れになった兄と父と、雨で薄まったカレー。。。
カレーの味より、レタスを生でシャキシャキ食べた美味しさが思い出深い。
嵐の中、風で何度も飛ばされそうになるテントを父が直したり、
雨がテントを叩く音と、外の暗さが怖くて眠れなかったり。。。
朝目をさますと、どうも外が騒がしい。
雨も風も止み、天気も良さそうだ。
と、テントから抜け出ると、道にはマラソンしている人が大勢いて
ギャラリーもたくさんいたような気がする。
そんなお祭り状態の中、道端にポツンとある私達の小さなテントが
ひどく浮いていて、たくさんの人がこっちを見ていた。
父は少し恥ずかしかったのか、慌ててテントをしまい私達はその場を後にした。
その時の、父が見せた照れた笑顔がおかしくて私達も笑った。
と!このように!
キャンプ(野営)というのは、
様々なアクシデントに遭遇する可能性を含めつつも
そういったことに対処することで人間本来の野生本能を目覚めさせ
何もない自然の中だからこそ、人と人とのつながり、助け合い、
そして慈愛の精神が生まれるのである。
何よりそこにはドラマがあるではないか!
グランピングだ、おしゃキャンだのと、見た目格好にとらわれていては
真のキャンパーとは言えまい。
だから!!
やっぱり「おしゃれキャンパー」目指すのはやめにして、
「お金をかけず!ワイルドで!とにかく楽しい!」
をモットーに、40代は素朴なアウトドアを家族で楽しんでいこうと思います。