9月22日　日本初の孤児院設立（1887年）

2016.09.21 21:55

医学を学び、キリスト教の洗礼を受けた石井十次が、岡山県に日本初の孤児院を設立しました。（岡山孤児院）

巡礼途中で夫に先立たれた母親から一人の男児を引き取ります。これをきっかけに孤児教育会（後の岡山孤児院）をお寺で創設しました。

翌年、小林富次郎商店（現在の株式会社ライオン）から寄付金の提供が始まった事で、医学部を中退し、生涯を孤児の育成にささげます。

日露戦争や東北地方の凶作などによる孤児などを引き受け、20年後には1200名を超える大所帯となりました。

目の前に居る困った人を助け、それに対する協力者を募る。簡単な事ではありませんが、彼の熱い思いが組織を動かし、その結果多くの人々の助けになり、児童福祉の父と言われる様になったのです。

巡礼の途中で男児と出会いった事で医師の道を諦めてでも孤児育成に努める。セレンディピティを利用し幸せになったのは、男児だけでなく、もちろん石井十次だけでなく、日本全体を幸せにしてくれました。

セレンディピティとは偶然をきっかけに幸せになる能力。

大切なのは、目の前に起きている偶然の何に気が付き、どう行動するかです。

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