国際夜行列車でマドリッドへ リスボン編③
リスボンからマドリッドまでの移動には国際夜行列車を使いました。憧れの寝台列車にうきうき。
このホステルをチェックアウトするのが既に寂しくなっていました。おしゃれな映画の中にいるような場所だったなぁ。
フロントの男性スタッフにどこへ行くのか聞かれて「これから電車でマドリッドへ向かうよ」と伝えたら「それは大変だ!スペインの男にはくれぐれも気をつけてね!!」と、投げキッス付きで見送ってくれました。(かわいい)
世界各国でこの扱いをされるスペインの男は一体何したんだよ。それで大丈夫なのかよ。と疑問に思いながらホテルを後にしました。
ホステルから夜行列車の止まるオリエント駅までは地下鉄で向かいます。
やっぱりこの坂とタイル張りの道をスーツケース転がすのはしんどい………すっかり身体を鍛えられます。
しかもリスボンは建物が古いためか、地下鉄もエレベーターやエスカレーターがないので、ほんとに大変でした(^◇^;)
夜のオリエント駅。
鉄道のチケットはRail Europeのサイトで予約したんですが、詳しく情報が載ってるガイドブックがないので、当日電車が来るまで乗り場が合ってるのかハラハラしました。しかも列車到着の20分前まで乗り場が表示されないし…
こんなところで乗り逃してホテルの予約もないなんて嫌だよーー!と思いながら。
出発の2時間前くらいに駅に到着して、念の為近くにいた駅員のおじさんに、この駅で合ってるのか確認したら、不機嫌そうに現地語で跳ね返されるし……しかも周りの人に笑われるし(しゅん)
窓口に並んで確認してみたら、その人は英語で丁寧に対応してくれました。
英語で質問するときはなるべく若くて頭良さそうな人を選ぶ事にきめました。
無事に列車到着。
乗務員にプリントアウトしたチケットを渡すと、部屋とベットの番号を教えられました。
4人一部屋の寝台です。(うきうき)
女性と男性は別々の部屋です。
狭いので重ねたスーツケースと並んで寝る状態ですが、倒れては来なかったのでセーフ。
隣のベットのおばちゃんが、たぶんポルトガル語で話しかけてくれたんですけど、この方も全く英語が通じませんでした。
ヨーロッパでも年配の方だと母国語だけがおおいのかな。
飛行機の長時間フライトから、リスボンを連日歩き回っていたわたしは完全に疲れ果てて、夜行列車で爆睡していました。
10時間くらいかかるはずが、目が覚めたらもう朝7時。景色とか風情とか楽しんでる間もなく一瞬でスペインに入ってました。
悔しいので憧れだった食堂車でモーニングを食べる。(パンにパン乗ってるし…)
「世界の車窓から」が大好きなわたしにはとても幸せな朝食でした。
夜明けと共ににマドリッド到着。
昔は車掌にパスポートを預けてから乗車したそうですが、EUになってからは、国際列車でのパスポートチェックが無くなっています。
旅行するのもすごく便利になっていますが、パスポートに記録が残らないのは少し寂しいですね。
つづく